エラボトックスとは?効果や効果が出るまでの注射回数は?副作用はある?

エラボトックスとは?効果や効果が出るまでの注射回数は?副作用はある?

日々成長を遂げる美容医療業界では、患者様の負担が少ない施術が多く誕生しています。中でもボトックス注射は、施術が目立ちにくい「切らない治療法」として、以前から人気でした。体の色々な箇所に直接アプローチできることも、支持されている理由の一つでしょう。
エラボトックスは、エラの張りが気になる患者様にとって、お顔にメスを入れなくて良い手軽な方法のため、注目度が高い治療法です。しかし、エラボトックスにも注意すべき点や懸念すべき副作用があります。
この記事では、エラに施すボトックス注射について施術の効果や副作用をわかりやすくご紹介します。エラボトックスに興味がある方はぜひご一読ください。正しい知識を持った上で施術の有無を検討しましょう。

ボトックス注射とは?

ボトックス注射は、ボツリヌス毒素から抽出したたんぱく質を注入する施術です。毒素と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、20年以上前から医療の現場で使用されてきたものです。
薬剤が筋肉に直接作用し、シワ・エラ・お顔のリフトアップなど、さまざまな効果が期待できます。ダウンタイムや副作用が少ないことも特徴の一つです。
エラボトックスを含むボトックスの施術では、天然たんぱく質を使用しているため、薬剤に毒性がなく、体に悪い影響を与えるものではありません。
特に、アラガン社製のボトックスやボトックスビスタは、国が認可する安全性の高いものなので心配はないでしょう。安全性と有効性が確立している施術のため、数ある美容医療の中でも、とりわけ注目度が高い施術の一つです。
ボトックス注射は、施術箇所によって得られる効果は異なります。シワの改善や小顔効果の他にも、スタイルアップやワキガ改善の治療法としても人気です。さまざまなお悩みや不安に対応できるボトックス注射は、数多くの患者様から支持を集めています。

ボトックス注射の仕組み

ボトックス注射では、緊張している筋肉にA型ボツリヌス毒素と呼ばれる天然たんぱく質を注射することで、神経に情報を伝える物質(アセチルコリン)の分泌が抑えます。
その結果、筋肉の収縮が弱まって、シワやエラなどに効果を発揮する仕組みです。
ボトックス注射で小顔になるには筋肉が小さくなる必要があるため、効果を感じ始めてから安定するまでに一定の期間が必要になります。
効果の実感に個人差はありますが、施術から1カ月程度かけて徐々に実感するため、施術を受けたことを隠したい人でも気軽に挑戦できるでしょう。

エラボトックスの効果

ボトックス注射は、体のさまざまな部分に注入することが出来ます。中でもお顔の頬部分に注入するエラボトックスは、小顔効果が得られるとして人気の施術です。
お顔の大きさが気になる方の中には、エラの張りが原因の場合も多いでしょう。エラが目立つ理由は、骨格だけではありません。咬筋(硬い食べ物を噛むときに働く筋肉)の発達が原因となっていることも多いので、エラに対するボトックス注射は効果的です。
咬筋はとても重要な筋肉ではありますが、歯ぎしりや歯を食いしばる行為によって、過剰に発達してしまうことがあります。発達しすぎてしまうと頬の部分が横に張り出ているように見えるのです。
エラ部分に筋肉の働きを抑えるボトックス注射を行うことで、咬筋の働きが弱まり、すっきりとしたフェイスラインが実現します。
筋肉の収縮だけでなく皮膚細胞の活性化も促すため、肌のたるみや小じわの悩みにも効果が期待できます。
効果の持続期間は3~6か月ほどです。

エラボトックスで効果が出る人・出ない人

実は、誰でもエラボトックスで効果が出るわけではありません。
筋肉の発達によってエラが大きくなってしまう場合のみ、エラボトックスは有効です。
エラボトックスで効果が期待できる場合と、そうでない場合がありますので、詳しく紹介していきます。

効果が期待できる人

まず、エラボトックスで効果が期待できる主な症状は以下の通りです。

  • 歯ぎしりによってエラが張っている人
  • 歯の食いしばりによってエラが張っている人

ボトックスは、筋肉の発達によってエラが張ってしまっている方にとても効果的です。
この場合は、顎にボトックス注射を行うことで、顎の筋肉を緩めることが出来ます。
歯ぎしりや歯を食いしばる人は、無意識のうちに咬筋を鍛えてしまっています。日常的に歯ぎしりを行う方は少ないかもしれませんが、寝ているときに歯ぎしりしている方は意外と多いのではないでしょうか。
歯ぎしりや歯の食いしばりは、咬筋の発達だけでなく、歯にも悪影響を与えてしまうので注意が必要です。ボトックス注射には、噛む力そのものを弱める働きもあるため、歯ぎしりや歯の食いしばりの抑制効果も期待できるでしょう。

効果が期待できない人

以下のような症状の場合は、残念ながらボトックスでの効果は期待できません。

  • 骨格が原因のエラ張り
  • 脂肪が原因のエラ張り

ボトックスは筋肉に作用します。そのため、骨格や脂肪の多さが原因でエラが張っている場合には、十分な効果を発揮しません。
もし、ご自身のエラ張りの原因がわからない場合は、歯を噛みしめてみてください。歯を噛みしめた時に盛り上がるのが咬筋です。エラが張っているのに盛り上がりが少ない時は、骨が原因と考えてよいでしょう。
たとえ、ボトックスが効かないエラ張りだとしても、それぞれに適した治療を行うことで症状の改善は期待できますのでご安心ください。
具体的には、骨格が原因のケースには骨切り、脂肪が原因のケースには脂肪溶解注射や脂肪吸引などが効果的です。(骨切りの施術に関しては、当院をはじめ行っていないクリニックが多数あるため、事前にリサーチの必要があります。ご注意ください。)
美容医療の施術の中には、それぞれのお悩みに合った治療法があります。ボトックス注射で対応できない場合でも、他の方法をご提案することが可能なので、ぜひカウンセリングでご相談ください。

エラボトックスの種類

エラボトックスで使用される薬剤は複数あります。クリニックによって使用する薬剤は異なりますが、一般的に使用されているのは以下の種類です。

ボトックスビスタ

世界49か国で認可されている。厚生労働省も承認。

リジェノックス

韓国MFDS承認。比較的安価。

ニューロノクス

韓国MFDS承認。比較的安価。

ボツラックス

韓国MFDS承認。比較的安価。

そもそもボトックスとは、アラガン社が製造した「ボトックスR」と「ボトックスビスタ」のことを指します。ボトックスの後発品は世界各国で製造されています。

薬剤名 製造元 目的
ボトックスR グラクソ・スミスクライン社(アラガン社から製造販売承認を継承) 保険診療向け
ボトックスビスタ アラガン・ジャパン社 自費診療向け

 

ボトックスRとボトックスビスタは、製造販売元や使用目的が異なります。自費診療であるエラボトックスには、ボトックスビスタが使用されるというわけです。

日本では、ボトックス注射を安価で受けられるクリニックもありますが、そのほとんどがボトックスビスタ以外の薬剤を使っており、国の承認を得ている薬剤ではありません。もし、ボトックスビスタ以外で施術を行う場合は、認可をもらっていない薬だと理解した上で、しっかりと比較・検討しましょう。

効果が出るまでの注射回数

ボトックス注射は永久的なものではありません。薬剤によって意図的に筋肉を収縮させているため、効果を継続するには定期的な施術が必要です。
効果が持続している3-6ヶ月の間に追加の施術を行い、5~6回程度の施術を繰り返せば、理想のフェイスラインを維持できます。
前提として、ボトックス注射の効果を実感するまでには時間がかかり、即効性はありません。薬剤が注入されたあと、筋肉の働きを抑えてから効果として現れ、実感には個人差があります。
一般的には、施術後2~3日程度で徐々に効果が表れ始め、2週間程度でピークになります。2週間ほどたつと注射の効果が安定し始めるので、少しずつエラが小さくなってきたと感じることでしょう。
しかし、筋肉の働きを抑えてから小さくなるまでは時間がかかるため、お顔のサイズダウンを実感するには、さらに2週間(施術後1カ月)程度かかります。
効果の持続は薬剤や患者様自身の筋肉量によっても異なるため、事前に医師に治療スケジュールを確認すると良いでしょう。
なお、日本で唯一認可されているアラガン社のボトックスビスタは、さまざまな後発品に比べて持続性が高いため、通常3~6か月ほど効果が持続します。繰り返し施術を行うことで元に戻りにくくもなるので、根気よく通院してください。
ボトックス注射の効果をより長く持続させるためには、以下のような注意点もあります。

  • 施術箇所のマッサージや圧迫をしない
  • 汗をかくような激しい運動は控える
  • サウナや入浴は控える
  • 過度な飲酒をしない
  • 効果が切れるタイミングで施術を継続する

施術後数日間は、患部に薬剤を定着させるためにもマッサージなどを避ける必要があります。さらに、ボトックスは熱に弱いため、激しい運動やサウナなども避けてください。
注意点を守り、継続的なケアを行うことで、より長く理想の姿を保つことが出来るでしょう。

効果が出るまでの注射回数

エラボトックス注射の副作用・失敗例

ダウンタイムが少なく手軽なエラボトックスは、とても魅力的な施術です。しかし薬剤を使った医療行為のため、副作用や失敗例もあります。

副作用

エラボトックス注射による副作用は以下の通りです。

  • 施術中の痛み
  • 腫れや内出血が生じる
  • アレルギー反応を起こす可能性がある
  • 噛む力が弱まる
  • 頭痛やめまい
  • 皮膚がたるむ

ボトックスで起こりうる主な副作用には、注射による痛み・腫れ・内出血が挙げられます。また、薬剤を入れるため、患者様の体質によってはアレルギー反応を起こすことも考えられますので、注意が必要です。
その他にも、ボトックスは筋肉に作用するため、硬いものが噛みづらくなったと感じることや、今までと違う筋肉が動くために疲労感が生じ、頭痛やめまいを起こす可能性もあります。
さらに、ご年配や皮膚の薄い方は、筋肉の働きが弱まることによって皮膚が余ってしまい、たるみとなります。副作用が気になる場合は、担当医師に相談しましょう。

失敗例

エラボトックスの施術で失敗する可能性はゼロではありません。失敗例は以下の通りです。

  • お顔が左右で非対称になる
  • 表情が不自然になる

上記のような失敗例は、主に経験の少ない医師による施術で発生します。エラボトックスは、患者様のお顔のバランスや筋肉量を見て、適切な量を正確な位置に注入しなくてはなりません。
しかし、医師の経験や知識が浅いと、注入量や箇所の判断を誤ってしまう可能性があり、輪郭が左右非対称になってしまいます。特に、注入量を誤った場合は術後に顔がこわばってしまうことがあるため、医師やクリニックの選定は重要です。
万が一失敗した場合、ボトックスの効果は永久的なものではないため、ある程度の時間がたてば元に戻ります。施術の失敗によって重い症状になるケースはほとんどないので、慌てずに再受診してください。施術を行ったクリニックのアフターケアを利用し、医師に症状や経過を伝えましょう。

ボトックス注射を打ち続けるとどうなる?

ボトックス注射は継続して施術を行うことで、半永久的な効果があります。しかし、打つ頻度や量を誤れば逆効果です。
せっかくお金や時間をかけて施術をしても、理想の姿から遠ざかってしまう場合もありますので、ボトックス注射の施術頻度には注意してください。
もし、ボトックス注射の接種スケジュールを守らずに、ただやみくもに治療を続けた場合、以下のような問題が発生する可能性があります。

頬がこける
ボトックス注射には小顔効果があります。しかし、注射を打ち過ぎてしまうと、小顔を通り越して頬がこけてしまい、実年齢よりも老けて見えることがありますので注意が必要です。
薬剤の注入量や接種回数は、患者様の体質や症状によっても異なります。必要以上に効果が出てしまわないためにも、事前に担当医師のカウンセリングをしっかり受け、決まったスケジュールで施術を受けましょう。

表情がこわばる
ボトックス注射の失敗例でも挙げましたが、過剰に薬剤を注入してしまうと、表情が不自然になります。例えば、笑顔が引きつり、口角の上がる角度が左右で異なるといった状況です。
今回紹介した上記のようなケースは非常に稀なため、治療のスケジュールをしっかり定めることで防げます。
同時期に複数のクリニックで治療するのも、経過が分からないので危険です。治療の際は自己判断せずに、信頼できる医師と相談しながら進めましょう。

エラボトックス注射の値段は?

美容医療は自費診療のため、クリニックによって施術料金は異なります。エラボトックスの料金だけで見ると、1,500円程度~100,000円以上とかなり差が大きくなるため、驚く方も多いでしょう。実は、この差の主な原因は使う薬剤によるものです。

エラボトックスで使われる薬剤は複数ありますが、厚生労働省認可のボトックスビスタを使用している場合は、10,000円(少量)~100,000円(両側)が相場です。持続期間が長く安全性が高いので、妥当な金額と言えるでしょう。

しかし、他の海外製品の場合は認可が下りていないこともあり、比較的安価な金額で施術できます。ただ、海外向けの製剤が多く、中には品質が保証されていないものもあるので、安いからよいというものではありません。自身の予算と相談し、製剤の比較が必要でしょう。
(ちなみに当院では、安全性の高いボトックスビスタのみを使用しているため、50単位で52,800円の料金設定です。)

また、薬剤の種類以外に、クリニックの立地によっても料金に差が生じます。ターミナル駅から徒歩で通えるような交通アクセスが良いクリニックだと、運営コストである賃料が高い傾向があり、施術料金も高額になりがちです。

注入量の違いも料金に差が出る理由の一つです。患者様によって筋肉量がさまざまなため、それぞれに合った注入量で施術をします。エラボトックスの場合は40~60単位ほどの量が必要と考えられていますが、あくまで参考程度なので、全ての患者様が同量の薬剤で効果を得られるわけではありません。各クリニックでは、事前のカウンセリングで患者様の筋肉量を確認し、一人一人にあった量を提供しています。

このように、料金の違いにはさまざまな要因があります。エラボトックス料金の比較・検討を行う場合は、患者様が通える範囲内で複数のクリニックを候補にして比較すると良いでしょう。

クリニックによっては、キャンペーンやクーポンで割引を行っている場合もあるので、各クリニックのホームページをチェックしてみるのもいいかもしれませんね。

VENUS BEAUTY CLINICならこんな施術が可能

本サイトを運営しているVENUS BEAUTY CLINIC(ヴィーナスビューティークリニック)でもエラボトックスの施術を行っています。ここからは、当院ならではの施術の特徴をお伝えします。

全3週間で結果が出る最新小顔コース

当院では、ボトックス治療を含めた小顔専門コースをご用意しております。
このコースは3週間のプログラムで、脂肪溶解注射・エラボトックス・リフトボトックス・HIFUを組み合わせた短期集中型コースです。
4つの施術を組み合わせることで、より効果を発揮し、短期間の治療でもしっかりとした結果が出るVENUS BEAUTY CLINICオリジナルの治療になります。エラボトックスでエラだけを集中的にケアするのではなく、お顔全体を整えることで美しさが際立ち、より理想の姿に近づくことが可能です。
さらにこのコースは、単一のメニューとしてそれぞれの施術を受けるよりも低価格で提供しています。お顔全体をきれいに整えたい方にはお得なコースでしょう。1週間おきに来院していただく必要はありますが、3週間という治療期間の定めがあるため、予定を調整しやすく、取り入れやすい治療法です。

安心安全な治療

当院が使用するボトックス注射の薬剤は、アラガン社のボトックスビスタです。国が認可した安全な薬剤を使用することで、患者様に少しでもご安心いただけるよう努めています。他の薬剤に比べて施術料金は少々上がってしまいますが、堅実な治療を提供するには、安全な薬が欠かせません。
また、美容医療は患者様の身体に直接医療行為を施すため、美しい仕上がりのためには一定以上の経験値が必要です。
当院には形成外科・美容外科で修練してきた経験豊富なスペシャリストが揃っておりますのでご安心して相談に来られてください。
患者様にとって不必要な治療を行うことはなく、患者様の本来の美しさを引き出すお手伝いができればと考えております。エラ張りをはじめ、美容医療に関してのお悩みは、ぜひ当院までご相談ください。

ボトックス

監修ドクターSUPERVISOR

佐藤 翼Tsubasa Sato美容外科医

昭和大学医学部卒業後、今給黎総合病院形成外科、昭和大学病院形成外科、昭和大学藤が丘病院形成外科、大手美容クリニックで研鑽を積みVENUS BEAUTY CLINIC院長に就任する。

SEARCH

キーワードKEYWORD

カテゴリーCATEGORY