HIFU(ハイフ)の小顔効果はどんなもの?マシーンの種類や副作用について解説
小顔効果が期待できるHIFUは、美容医療の中でも人気の施術です。
皮膚に超音波を照射することで、リフトアップ効果・脂肪分解効果が得られます。その結果、たるみや二重顎が改善され、すっきりとしたフェイスラインや小顔効果が感じられるようになるのです。
この記事では、HIFUで得られる小顔効果について、またマシーンの種類や副作用についても詳しく解説します。
HIFU(ハイフ)とは
HIFUとは美容施術の一つで、HIFU:High Intensity Focused Ultrasoundの頭文字をとった略称です。日本語で「高密度焦点式超音波」という意味です。
強力な超音波のパワーで、周囲にダメージを与えずリフトアップする施術のことをいいます。
もともとは韓国を中心に人気が出てきた施術で、今では日本でも注目されています。これまで、筋膜からリフトアップするためには、メスを使用する施術方法しかありませんでした。
しかし、HIFUでは専用の機器で高密度の超音波を照射し、皮膚の深いところにある筋肉層までアプローチできます。これにより、メスを使用せず強い痛みや傷も残さずにフェイスリフトの効果を得られるようになったのです。
外科手術のようなフェイスリフト効果が得られることから、「切らないリフトアップ」「切らないフェイスリフト」などとも呼ばれます。
HIFUはリフトアップ以外に、下記のような悩みも改善できます。
- しわ、ほうれい線
- ハリ、弾力
- 毛穴・美白改善
- くすみ
- 年齢肌、乾燥肌
- 顔周りなど気になる部位の皮下脂肪
HIFU(ハイフ)の仕組み
HIFUの仕組みについて詳しく解説します。
超音波の照射
皮膚は表面から、表皮・真皮・皮下組織・脂肪・SMAS(スマス)筋膜・筋肉の順になっています。
まず、皮膚の土台となるSMAS筋膜に超音波を照射します。細かい部分にはピンポイントでの照射もできるので、他の組織にはダメージを与えずに治療が可能です。顔周りの脂肪のふくらみが気になる場合も、超音波で皮下脂肪にアプローチしていきます。
たんぱく質の変性
照射箇所の組織の温度が上昇し60℃以上になると、たんぱく質が変性します。たんぱく質の変性はコラーゲンの生成を促すのです。脂肪層でも脂肪細胞を破壊し、脂肪溶解を引き起こします。
組織が縮み、皮下組織から筋膜もギュッと引き締まります。人工的に火傷を起こしている状態です。
組織の修復とコラーゲン生成
施術から約3カ月、縮んだ組織を修復するために新しい細胞を生み出すので、施術直後から肌にハリが感じられるようになります。皮膚の深い層にも新しくコラーゲンが生成されるため、肌の弾力につながり、たるみが解消できます。
また、溶解された脂肪は施術後約1ヶ月~3カ月かけて、血管やリンパ腺を通じて体外へ排出されます。
HIFUは、表面の皮膚を火傷させずに熱で引き締め、肌のたるみを根本的に改善できる治療法です。フェイスラインがぐっと引き上げられ、無駄な脂肪がなくなれば、スッキリ小顔効果で見た目も若々しくなるでしょう。
HIFU(ハイフ)で得られる小顔効果とは?
HIFUで期待できる効果の一つ、小顔効果についてより詳しく解説します。
個人差はありますが、効果を施術直後から実感できる方がほとんどで、3~6か月程度持続します。
◆しわやたるみの改善
顔にしわやたるみができるのは、皮膚の下の土台部分が加齢や生活習慣によりゆるんでしまうことが原因です。それにより、顔が大きく見えてしまうことがあります。
HIFUによって筋膜を引き締めることで、顔全体やフェイスラインが引き締まり、小顔効果が期待できます。
◆リフトアップ
たるみは真皮層がゆるんでいるだけではなく、その奥の筋膜がゆるんでいる可能性があります。
HIFUでは、この皮膚の下にある土台部分に対して、超音波を照射して働きかけます。真皮層だけでなく筋膜まで超音波を照射できるので、肌のたるみを根本的に解消します。
照射により刺激を受けたコラーゲンは、一時的に縮みますが、修復能力が働いて肌にハリが出始めます。施術後1~3カ月は、コラーゲンが活発に生成されるので、時間をかけながら引き締まっていく効果を実感できるはずです。フェイスラインが引き締まってスッキリ見えることがリフトアップにつながります。
◆二重顎の改善
HIFUの施術では、皮下脂肪にアプローチすることで脂肪分解が期待できます。顔周りに脂肪細胞が肥大化しているような場合は、超音波で脂肪を分解していきます。
照射部位の脂肪が分解されると、二重顎を改善でき顔周りがスッキリするでしょう。
その後も極端に体重が増加しなければ元に戻ることもなく、リバウンドしにくいという特徴があります。
皮膚を傷つけることなく脂肪を減らして面積を小さくすることや、たるんでしまったフェイスラインをすっきりさせることで、HIFUの小顔効果が得られます。
一度の施術でも効果を実感できますが、繰り返し受けることでさらに効果を得られるので、年に1~2回ほど施術を受けるようにすると良いでしょう。
HIFU(ハイフ)のメリット・デメリット
HIFUのデメリット・メリットについても確認しておきましょう。
メリット
- 施術時間が短い(30~40分程度)
- 即効性がある
- メスを使わないので痛みが少ない
- ダウンタイムがほとんどない
- 効果に即効性がある
- 身体や皮膚の負担が少ない
- ピンポイントで照射可能
- 部分痩せ後のリバウンドがない
部位や範囲によって変わることがありますが、比較的短時間で施術ができます。部分痩せの場合も、脂肪を分解し体外に排出するので基本的には元に戻ることがありません。ダイエットのようにリバウンドの心配が少ないというのも魅力です。
デメリット
- 副作用の可能性がある
- 痛みを感じることがある
- 火傷の可能性もある
- 紫外線による影響を受けやすい
個人差があるので、人によっては多少痛みを感じることがあります。痛みは、特に皮膚が薄くて骨に近い部分に強く感じます。痛みを感じやすい人・苦手な人は、我慢せず麻酔クリームなどが対応可能か医師に確認しましょう。
HIFUはデメリットが少なく、肌のたるみ・しわの改善・美肌効果などの肌悩みを改善できるなど、多くのメリットが期待できます。
HIFU(ハイフ)マシーンの種類について
HIFUの機械の種類は豊富にありますが、ダブロゴールド、ソノクイーンの2種類について解説します。
ダブロゴールド | ソノクイーン | |
施術時間 | 約30~40分 | 約30~50分 |
特徴 |
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効果 |
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効果持続期間 | 約6ヶ月 | 約3ヶ月~6ヶ月 |
痛み | 麻酔無しで受けられる程度の軽い痛み | ほとんどない |
ダウンタイム | ほとんどない~1週間程度 | ほとんどない |
副作用 |
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おすすめの方 |
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特徴・効果・費用などが異なるため、医師からしっかりカウンセリングを受け、自身の症状に応じて慎重に選びましょう。
HIFU(ハイフ)の注意点・副作用は?
美容医療の施術で小顔効果や美肌効果を期待できますが、さまざまなリスクもあります。ここでは、HIFUを受けるときの注意点や副作用についても解説します。
施術を受けられない場合
小顔効果を期待してHIFUを受けたくても、下記のような場合はカウンセリング時に施術が難しいと判断されてしまうこともあります。
顔に脂肪が少ない
超音波は皮下脂肪に働きかけるため、もともと脂肪が少ない場合はほかの組織への影響が大きくなる可能性があります。
顔の脂肪が少ないところに治療を行うと、こけて痩せすぎてしまうこともあるでしょう。
筋膜がゆるんでいない
10代~20代の若年層にはあまり向かない治療です。まだそれぞれの組織がしっかりと機能しているため、治療を受けても効果はほとんど期待できません。
重度のたるみ
たるみが重度な場合も、小顔効果を得るのが難しいです。超音波が筋膜まで働きかけるとはいえ、効果が期待できる程度にも限界があります。重度なたるみには、別の施術を検討する必要があります。
この他にも、下記の場合は治療を受けられない場合があるので注意しましょう。
- 風邪や発熱で体調不良
- ケロイド体質
- アトピー性皮膚炎、日焼けなど皮膚が炎症している
- 施術箇所に腫瘍がある
- 施術箇所に金属・インプラント・シリコンを入れている
- ペースメーカーを使用している
- 心疾患や糖尿病など治療中の病気がある
- 妊娠中・妊娠の可能性がある
- 前後で他の施術を受ける(ボトックス注射、ヒアルロン注射、糸リフト手術など)
小顔効果の持続期間
HIFUの効果により小顔が持続するのは、約3カ月です。もちろん個人差はありますが、HIFUの効果は比較的すぐに表れやすく、施術直後から3カ月頃に実感できることが多いです。
しかし、効果の持続期間は6か月程度なので、3カ月~6か月ごとに継続してクリニックに通うと良いでしょう。治療を継続することによって、より高い効果を期待できます。
痛み
● 施術中の痛み
メスで切開しないので、痛みに関して心配しなくて良いと思ってしまうかもしれません。しかし、痛みには個人差があるので、敏感な方はカウンセリング時に相談しましょう。
痛みは少ないですが、チクチクと肌の奥の方で刺激を与えられているような感覚や、骨に響くような感じで痛みを感じることもあります。
これらは、高密度の超音波の熱を感じて起こる痛みです。傾向としては、皮膚が薄いところは骨に近いため痛みを感じやすくなります。また、脂肪の薄い部分も痛みを感じることがあります。
出力の調整や、麻酔クリームの使用もできるので、耐えられないほどの痛みを感じる場合はすぐに医師に伝えましょう。
● ダウンタイム
HIFUでは、基本的に施術直後のダウンタイムが少ないのが特徴です。すぐにメイクをすることもできます。
数日程度のダウンタイムがあったとしても通常通りの生活ができるので、仕事を休む必要はありません。
強い出力での照射の場合、肌が赤くなったり、腫れたりする可能性もありますが、数日で引いてくることがほとんどです。もし、施術後に痛みや腫れがなかなか引かない場合は、皮膚の組織にトラブルが起きているかもしれません。すぐにクリニックに相談するようにしましょう。
副作用
- 赤み
- 腫れ、むくみ
- 乾燥
- 水ぶくれ
施術直後から数日後、皮膚の一部に赤みや腫れが出て、顔がむくんでみえる場合があります。大体は気にならない程度で、徐々に落ち着いてくるので普段通りの生活が可能です。なかなか改善しない場合は、早めに相談しましょう。
施術直後は、乾燥しやすく紫外線のダメージも受けやすいので、保湿とUVケアはしっかり行う必要があります。念のため、激しい運動や過度の飲酒も控えておくと安心です。入浴も問題ありませんが、長時間の入浴は血流を促進してしまい、むくんだように見えるので注意する必要があります。
注意点や副作用についてはよく確認し、施術が自分に合っているかどうかも含めて検討しましょう。
HIFU(ハイフ)の施術の流れ
HIFUの施術の流れは下記の通りです。
1.事前予約(予約優先、予約フォームまたはお電話にて受付)
2.問診表の記入、カウンセリング
皮膚の状態や体調をカウンセリングし、一人ひとりに合った施術の提案をします。疑問点や相談はカウンセリング時にしっかり確認してください。
3.申込み
施術の内容を確認し、納得できたら申込書の記入・料金の支払いをします。
施術日の予約確定、カウンセリングと同日の施術も可能です。
4.洗顔
パウダールームで洗顔します。
5.施術
マーキング、消毒をしてアイガードをします。
ジェルを塗布し照射していきます。
6.施術後
ダウンタイムやお肌のセルフケア方法について詳細をお伝えします。
パウダールームでメイク可能です。(ご自身のメイク用品をご用意ください)
半年後くらいに再度HIFUを行うことで、さらにリフトアップの持続効果を実感できるので検討をおすすめします。
VENUS BEAUTY CLINICならこんな施術が可能
HIFUは、ダウンタイムもなく手軽に小顔効果を得られるということで、とても魅力的な施術です。美容医療なので治療費はある程度かかりますが、一度受けると効果の持続期間が長いというのもメリットです。
HIFUの機器には、さまざまな種類がありますが、実際には施術者の技術の高さで効果や持続期間も異なってきます。施術に熟練した医師や看護師がいて、信頼できる医療機関を見つけることが大切です。
VENUS BEAUTY CLINICでは、経験豊富なスタッフがカウンセリングからしっかり行っていきます。患者様の不安を取り除くためにも丁寧な説明と、確かな技術での施術を心がけています。
当院には、「W-HIFU」といって二つのHIFUの機器を使用するオリジナルの施術があります。ダブロゴールドとソノクイーンの両方の機器を使うことで、より高い効果を求めることができる施術です。実績のある当院だからこそ考案できた新次元のHIFU治療。高いリフトアップ効果によって、すっきりしたフェイスラインと小顔効果が実感できます。
また、HIFUの施術を組み合わせ、小顔効果を得られるオリジナルの最新小顔コースのご用意もあります。「ウルトラ小顔コース」という全3週間の短期集中のプログラムで、脂肪溶解注射・ボトックス注射・HIFUなどを行う小顔専門コースです。リフトアップとともに、しわやたるみも解消し若返り効果が実感できる短期間集中のコースとなっているので、興味があるようでしたらぜひご検討ください。
アフターケアも重視しているので、施術後も疑問や質問があればお気軽にご相談くださいね。
- 監修ドクターSUPERVISOR
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佐藤 翼Tsubasa Sato美容外科医
昭和大学医学部卒業後、今給黎総合病院形成外科、昭和大学病院形成外科、昭和大学藤が丘病院形成外科、大手美容クリニックで研鑽を積みVENUS BEAUTY CLINIC院長に就任する。
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