HIFU(ハイフ)の目元のたるみへの効果は?マシーンの種類や副作用について解説
「小顔になりたい」、「たるみを改善したい」というお悩みを持っている人に人気のハイフ。皮膚が薄くてデリケートな目元にも施術が可能なことをご存じでしょうか。
皮膚が薄い部位へのハイフ施術は痛みが強く出るのでは?という心配はあるものの、年齢を感じさせる目元のケアは、美しさを追求するのなら避けては通れないところ。近年のマスク生活により、目元の印象がその人の顔の印象そのものになるといっても過言ではありません。
痛みの少ない機種を使用することや技術力の高いクリニックを選ぶことで痛みは軽減されます。ぜひ目元のたるみのケアに、ハイフの施術を検討してみてください。
HIFU(ハイフ)とは
HIFU(ハイフ)とは、超音波を発する専用の機器を使った、たるみやリフトアップに効果的な施術です。顔はもちろん体にも施術でき、アンチエイジングや美肌のためだけでなく、痩身の目的でも人気となっています。
機種によっては目元などの細かい部分にも照射できるので、さまざまな肌の悩みにアプローチでき、目元のたるみにも効果を発揮します。メスを使わないので肌表面にダメージを与えることはなく、肌内部からリフトアップできる注目の施術です。
HIFU(ハイフ)の仕組み
ハイフの正式名称は、「High Intensity Focused Ultrasound」です。日本語で「高密度焦点式超音波」といいます。ハイフの仕組みは、太陽光を虫メガネで1点に集め光を集中させて紙を焦がす理科の実験と同じ原理でできています。超音波を肌の一定の深さに集中的に照射して効果を生み出す技術で、肌の表面にはダメージを与えることはありません。
超音波を照射するのは、肌の「SMAS筋膜」や「真皮層」という層です。簡単に説明すると、肌は表面から筋肉まで6層になっており、外側から表皮・真皮・皮下組織・脂肪・SMAS筋膜・筋肉の順に重なっています。
SMAS筋膜は、いわば皮膚の土台のようなもので、たるみの原因といわれています。土台であるSMAS筋膜が加齢によって緩むことで、皮膚を十分に支えきれず肌がたるむのです。
SMAS筋膜へ超音波を届けるとたんぱく質が凝縮されます。細胞同士のゆるみが引き締まり、リフトアップ効果が得られるという仕組みです。
真皮層へは、小じわの改善やハリをアップさせることを目的に照射します。照射された真皮層は、超音波の熱で収縮し火傷をしたような状態です。そこで、傷を治そうと創傷治癒力が働き、コラーゲンやエラスチンの生成が活発になります。多く生成されたコラーゲンやエラスチンによって、肌にハリが出てくるという仕組みです。
HIFU(ハイフ)で得られる目元のたるみへの効果とは?
ハイフの効果は、施術後1か月以内に実感する人が多いですが、中には施術直後から効果を感じる人もいます。効果の持続期間は、個人や使用する機種によって差があるものの約6か月から1年です。
施術後の1か月から3か月の間はもっともコラーゲンが増加する時期で、効果を一番実感できる時期でもあります。美しい状態をキープさせるため、繰り返し施術を受ける場合は3か月から6か月間隔を空けるのが一般的です。
目元のハイフの場合、1度の施術でも十分な効果が出ることが多いですが、継続することでより高い効果を得られます。
ハイフ全体に言えることですが、皮下脂肪の減少による小顔効果や痩身効果は、新たに皮下脂肪がつかない限りリバウンドすることはありません。
では、ハイフの目元への効果を具体的に4つ紹介していきます。
- 目元のたるみを改善
- 肌にハリがでて目元の小じわを改善
- 目の下の脂肪を排出
- 目元がすっきりして目が大きく見える
目元のたるみを改善
まぶたのたるみや目の下のたるみに効果を発揮します。目の下がたるんでいると影クマができて一層老けた印象に。ハイフでは、たるみが解消されることでクマの改善にもつながります。
肌にハリがでて目元の小じわを改善
超音波の照射によってコラーゲンの生成が促進されるので、肌にハリやツヤがでてきます。それに伴って気になっていた小じわも改善します。
目の下の脂肪を排出
ハイフを目の下に照射すれば、目の下の脂肪を溶解し排出できます。ピンポイントで部分痩せができるイメージです。ハイフで皮下脂肪を減少させた場合、脂肪の細胞を破壊しているので効果は半永久的に続きます。
目元がすっきりして目が大きく見える
たるみが取れて肌にハリがでると、目元がすっきりして目が大きくぱっちりとして見えます。
HIFU(ハイフ)のメリット・デメリット
施術を受ける前に、施術のメリットとデメリットも確認しておきましょう。
メリット
◆ ダウンタイムが少ない
ハイフの施術には、ダウンタイムがほとんどありません。赤みや腫れが出る場合がありますが、2週間以内に収まるでしょう。クリニックで施術を受け、帰る際にメイクをすることも可能です。
◆ 施術時間が短い
ハイフの施術時間は、照射する範囲や使用する機種、クリニックによって違いがあります。一般的には目元へのハイフの施術時間は30分から50分ほどです。カウンセリングから施術、アフターカウンセリングまでの所要時間は2時間から3時間が目安。入院の必要はありません。
◆ 肌への負担が少ない
メスを使った施術ではないので、肌に傷が残ることはありません。目元のたるみを取る治療には、皮膚を切開して脂肪を取り除く方法もあります。ハイフは、切開に抵抗がある人におすすめの治療方法です。
デメリット
◆ 施術時に痛みがある
ハイフの施術では、皮下組織を刺激することによりチクチクとした痛みを感じます。特に目元などの皮膚が薄い部分は、痛みが少し強く出る傾向がありますが、麻酔がなくても耐えられる程度の痛みです。施術時に強い痛みを感じて我慢できなければ、遠慮なく施術者へ伝えましょう。出力の調整をして痛みを軽減してくれるはずです。
痛みの感じ方には個人差があります。不安な人は、カウンセリングのときに相談してみるとよいでしょう。
◆ 副作用がでることがある
ハイフの施術後、多くの人はほんのりと肌が赤くなります。肌の状態によって、赤みが強く出たり腫れたりすることがありますが、メイクで隠せる程度です。赤みや腫れがひどい、数週間治らないといった場合には、施術を受けたクリニックへ相談しましょう。
HIFU(ハイフ)マシーンの種類について
ハイフのマシーンは種類が豊富で、それぞれに特徴があります。脂肪を排出する効果が優れたマシーンや、目元など細かな部位にも照射可能なマシーンなど、機種によって得意分野が違うのです。
ハイフの施術を受けるなら知っておきたい各マシーンの特徴をまとめました。クリニックを選ぶ際には、どのマシーンが導入されているのかもチェックしてみるとよいでしょう。
種類 | 特徴 |
ソノクイーン | 皮膚の薄い目元や小じわに細やかに照射できる機器。痛みは少ない。ヨーロッパCEマークを取得しているほか、複数の国で承認されている。 |
ダブロゴールド | 韓国製の機器。広く安定的に照射でき、痛みが少ない。比較的高い効果がでる。 |
ウルセラ | 医療ハイフのパイオニアとも言われている代表的な機器。アメリカFDAの認可を得ており、たるみ改善の効果が高い。照射パワーが強いので、痛みも強く感じる。 |
ウルトラセルQ+ | 韓国MFDSによる認可とヨーロッパCEマークを取得。韓国製の最新の機器。皮膚の薄さや脂肪の厚さに合わせた照射が可能。 |
ウルトラセルQ+リニア (ハイフリニア) |
脂肪による二重あごやたるみ、痩身に使われている。痛みは少ない。 |
ウルトラフォーマー3 | 3種類のカートリッジを使い分け可能。ハイフアイシャワーは皮膚が薄い目元への照射に適している。 |
目元のたるみケアには、ソノクイーンやウルトラフォーマー3が適していることがわかりますね。
1種類のハイフ機を導入して対応しているクリニックもあれば、複数種類のハイフ機を導入して対応しているクリニックもあります。機種の違いは料金にも反映されることが多く、ハイフの機種ではウルセラの施術が比較的高額です。クリニックを選ぶ際には、使用する機種も参考にしてみましょう。
HIFU(ハイフ)の注意点・副作用は?
ハイフの施術を受ける前に知っておきたい注意点や副作用、施術後の注意点について詳しく説明します。
施術前に知っておきたい注意点
1.痛み
ハイフの施術には、ある程度の痛みが伴います。前述したように、麻酔をしなくても我慢できるほどの痛みであることが多いのですが、目元は皮膚が薄く痛みを感じやすい傾向があります。
痛みの少ないマシーンを導入している、または技術力があるクリニックで施術を受けるのがよいでしょう。
2.施術を受けられない人がいる
クリニックによって違う見解を持っている場合がありますが、以下の項目に当てはまる人は一般的にハイフを受けられないとされています。
- 妊娠初期や妊娠中・授乳中の人
- 直近で美容治療した人
- ヘルペス、ケロイド、皮膚炎がある人
- 炎症ニキビがある人
- 金属系の糸やプレートを入れている人
- ペースメーカーを使用している人
- 重度の心臓疾患のある方
- 出血性疾患がある人
など
当てはまることが一つでもあれば、施術が可能かどうかクリニックへ事前に確認しましょう。上記に挙げた以外にも、気になることがあれば遠慮なく相談してください。
3.施術前の食事
施術前は、油の多い食事や暴飲暴食を避け、代謝がよくなる温かいスープなどを食べるのがおすすめです。飲み物も、冷たいドリンクで体を冷やすより温かいドリンクを飲むとよいでしょう。
副作用
◆ 施術後の赤みや腫れ
施術当日からメイクができ、ダウンタイムはほとんどないハイフの施術ですが、赤みがでたり、腫れたりすることがあります。クリニックで説明を受けたアフターケアをしっかり行い、症状がひどく出る場合は遠慮なくクリニックへ連絡しましょう。
施術後の注意点
◆ アルコールを控える
施術当日は飲まないほうがよいでしょう。施術後24時間以上経てば、特に気にすることはありませんが、適量を守らないとむくみの原因になります。
◆ 施術後の食事
ハイフの施術を終えて2時間程度は食事を控えましょう。施術後は、老廃物を体から出すために内臓が活発に動いているので、食事を摂ると消化不良を起こす可能性があります。
また、ハイフの直後は体へ吸収する力が高まっていますので、高カロリーの食事をたくさん摂るとハイフの効果が薄まってしまうかもしれません。
◆ 当日は長時間の入浴を避ける
長時間の入浴は、血流を良くします。血流が良くなると、赤みや腫れの症状が長引いてしまうことがありますので注意しましょう。
◆ 当日は激しい運動をしない
長時間の入浴と同じ理由です。激しい運動でも血流が良くなります。
◆ 紫外線対策をする
ハイフの施術後は、肌が乾燥しやすく紫外線の影響を受けやすい状態です。施術後1か月ほどは、日傘などを使って普段以上に紫外線対策を徹底しましょう。
◆ 水をたくさん飲む
注意点というよりは、効果を高めるための対策です。冷たく感じない程度の水をたっぷりと飲むようにしましょう。十分に水分を摂ることで、より高いデトックス効果が期待できます。
HIFU(ハイフ)の施術の流れ
では、実際にハイフの施術を受けるときには、どういった流れになるのでしょう。VENUS BEAUTY CLINICでの施術の流れを例に、順を追って説明していきます。
1. カウンセリング
クリニックからお肌の状態や体調などをヒアリングします。肌の状態やお悩みに合わせて施術方法を提案してもらいましょう。施術について不安な点や疑問点は、遠慮なく伝えてください。
2. 申し込み
施術内容に納得できたら、申し込みをします。申込書に必要事項を記入し、料金の支払いを済ませます。
3. 洗顔
パウダールームでメイクを落とします。クレンジングや洗顔料が準備されているのか、持参するべきかを事前に確認しておくといいですね。(当院の場合は、準備しておりますのでご持参いただく必要はありません)
4. 施術
いよいよ施術です。目元はアイガードで保護をします。施術部位にジェルを塗布して、照射していきます。
施術時間は、部位によって異なりますが30分から50分ほどです。
5. メイク
施術後は、パウダールームでメイクできます。スキンケア用品はクリニックに準備されていてもメイク用品は準備されていないことが多いので、自分のメイク用品を持参しましょう。
VENUS BEAUTY CLINICならこんな施術が可能
本サイトを運営しているVENUS BEAUTY CLINIC(ヴィーナスビューティークリニック)でも、HIFU(ハイフ)の施術を行っています。
ハイフの施術は、「目元のたるみを改善したい」というお悩みのほかにも、「小顔になりたい」、「小じわを改善したい」、「切らずにリフトアップしたい」、「二十顎をすっきりさせたい」といったお悩みをお持ちの方におすすめです。
当院でのハイフ治療の特徴を簡単に説明します。
独自の技術W-HIFU(700shot)
当院では、細かい部位まで照射できるソノクイーンと効果の高いダブロゴールドの2台を使った施術を行っています。施術数が多い当院だからこそできる独自の技術で、より高い効果を期待できます。
目元の治療にはソノクイーンを使用します。W-HIFU(700shot)は顔全体と目元、あご周りまでをたくさんのショット数で施術する人気メニューです。
ダブロゴールド・W-HIFUについて詳しくはこちらもご確認ください
ソノクイーンについて詳しくはこちらもご確認ください
もちろんソノクイーンのみ、ダブロゴールドのみでの施術メニューもございます。メニューについては、カウンセリングでご希望をお聞かせください。
当院では、不要な施術をお勧めするようなことはいたしません。ご安心して、小さな悩みでも遠慮せずにご相談ください。
当院のスタッフ一同、患者様の美しさを最大限に引き出すお手伝いをしたいと考えています。ハイフの施術をご検討でしたら、ぜひ当院、VENUS BEAUTY CLINICへご相談ください。
- 監修ドクターSUPERVISOR
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佐藤 翼Tsubasa Sato美容外科医
昭和大学医学部卒業後、今給黎総合病院形成外科、昭和大学病院形成外科、昭和大学藤が丘病院形成外科、大手美容クリニックで研鑽を積みVENUS BEAUTY CLINIC院長に就任する。
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