目周りの若返り
目元は顔の中でもとくに人目に触れやすいため、若々しい状態を維持したいもの。しかし年齢をかさねるごとに、シワやたるみが目立つようになった方も多いのではないでしょうか。目元の悩み別に原因を解説します。
目元の悩みの種類と原因
シワ
目元は顔の中でも皮膚が薄いため、細かなシワができやすい部分です。目元のシワの主な原因は、以下の3つが挙げられます。
目元は皮脂が少ないため、きちんと保湿しないと乾燥を招きます。ちりめんジワと呼ばれる目尻などの細かなシワは、乾燥した皮膚が縮んでしまうのが原因です。小さいからといってケアを怠ると、深いシワにつながることもあります。
外部からの刺激が皮膚の角層にダメージを与え、肌のバリア機能が低下することで乾燥ジワができることも。たとえばかゆみや眠気で目をこする、強い力でマッサージやクレンジングを行なうなどが挙げられます。
目元はこすらないように意識し、触るときはソフトタッチを心掛けるなど、肌へ与える刺激を最小限にとどめましょう。
目を酷使すると疲れが溜まり、血行不良を引き起こします。血の巡りが滞ると、老廃物を排出する働きが弱くなるうえに栄養を十分に得られなくなり、代謝やバリア機能の低下からシワが生まれます。
日常的にスマートフォンやパソコンを長時間使う場合は、眼精疲労がおこりやすいので、こまめな休息が大切です。
たるみ
顔のたるみは頬や口元が注目されやすいのですが、目の下や上まぶたもたるみやすい部分です。主な3つの原因を解説します。
紫外線や乾燥により肌の角層にダメージが蓄積されることで、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンが減少し、たるみやすくなります。
年齢を重ねるごとに目のまわりの筋力が失われ、まぶたや皮膚を支える力が弱くなります。まぶたに脂肪が多く厚みがある方は、とくにたるみやすいでしょう。
また、目元には眼輪筋という筋肉があり、眼球をクッションのように支えている眼窩脂肪が、肌の表面に出ないように支える機能があります。
しかし、筋力の低下で眼輪筋の働きが弱まると、脂肪を支えきれなくなり目元がたるみます。涙袋が大きい方は、とくに目元のたるみが目立ちやすいでしょう。
スマートフォンやパソコンなどを長時間見る方や、手元で細かい作業をするのが多い方は、まばたきの回数が少なくなります。その結果、目元の筋力が低下してたるみを招いてしまうのです。
くぼみ(クマ)
上まぶたや目元がくぼむと目のまわりに影が生まれ、老けた印象になってしまいます。くぼみの原因を見ていきましょう。
皮膚を支えているコラーゲンやエラスチンの減少、目の酷使や加齢による筋力の低下は、たるみとともにくぼみの原因になります。
近年では、スマートフォンの使用頻度が高い若年層に、くぼみで悩む方が増えています。目を使いすぎると筋力が落ちやすいので、定期的な休息に加え、目のマッサージやストレッチで予防するのが大事です。
眼窩脂肪が小さくなると、目の下のくぼみを招いてしまうことがあります。眼窩脂肪の萎縮は加齢により生じることがほとんどです。
目元のシワは見た目年齢に大きな影響を与える
見た目年齢とは、見た目から受ける印象をもとに推定する年齢のことです。顔のシワ・シミ・たるみなどは、見た目年齢を大きく左右します。
その中でも目元は、コミュニケーションをとるときに目に入りやすい部分です。そのため目元にシワがたくさんあると、実年齢よりも老けていると思われてしまいます。
細かなシワは日頃のケアで改善することもありますが、深いシワは自身で解消するのが難しいでしょう。ハリのある若々しい肌を取り戻すために、美容整形を検討するのも選択肢のひとつです。