肌荒れ、にきびについて
季節の変わり目になるといつも肌が荒れてしまう
にきびがなかなか治らない
キメのととのった若々しいお肌にあこがれる
このように、悩みがつきないお肌のトラブル。肌荒れは表面上のトラブルばかりに目がいきがちですが、肌荒れの種類や内側で起こっている原因を知り、症状にあった治療法を見つけることが大切です。
肌荒れ、にきびの原因
季節の変わり目にともなう乾燥や、体調がよくない時、ストレスがたまった時などに現れる肌荒れ。カサつきや赤み、にきびやかゆみなど、症状はさまざまですが原因もさまざまです。
・紫外線
・バリア機能の低下
・間違ったスキンケア
・生活習慣の乱れ
・生理周期による皮脂分泌の増加
肌荒れ、にきびの主な要因
それでは、どのような要因で肌荒れやにきびにつながるのでしょうか。
保湿バランスの乱れ
肌は、水分と油分のバランスをとることで、健やかな状態を維持できます。その決め手となるのが肌の皮脂と天然保湿因子、細胞間脂質。肌の角質で主にこの3つの成分がうるおいを守っています。いずれかが減少してバランスが崩れると水分量や皮脂量が低下し、肌荒れにつながります。
免疫力の低下
疲れがたまったり不規則な生活や食事が続いたりすると免疫力が低下し、肌荒れにつながります。無理をしないように心掛けながら、免疫機能に働くビタミンやミネラルを補給するなど、日常的なケアを取り入れることがポイントです。
加齢によるダメージ
保湿成分の代表とも言えるコラーゲンやヒアルロン酸。これらの生産力は20歳代をピークに下降し続け、水分量や皮脂の分泌量も少なくなってきます。保湿ケアや生活習慣の見直しなどで進行を遅らせ、肌荒れが気にならない健康な状態を保つことが重要です。
ターンオーバーの乱れ
肌は一定のサイクルで新しく生まれ変わっています。このサイクルが乱れると古い角質が剥がれ落ちずに毛穴の出口を塞いでしまいます。毛穴の出口が詰まることで、毛穴の奥はアクネ菌の大好物である皮脂で充満し、にきびの症状となってあらわれます。ターンオーバーをスムーズに促進し、肌トラブルの予防や改善につなげましょう。
肌荒れ、にきびの種類
かさつき
肌荒れの比較的初期の症状であるかさつき。表面的なトラブルに見えますが、肌内部でうるおいを蓄える力が衰え、乾燥することであらわれやすくなります。年齢とともに肌の機能が低下し、保湿成分が減少することから肌荒れも多くなる傾向があります。
赤み
開いた毛穴も肌荒れのひとつです。毛穴から出る皮脂は肌をうるおし、細菌などから守る大切な働きをしますが、小鼻の毛穴が目立つ場合などはこの皮脂分泌が原因です。縦長の毛穴の開きは、乾燥や加齢によるたるみにより毛穴を皮膚が支えきれなくなってゆるむことで大きく開き、目立つようになります。
にきび
大人になってからできるにきび、「大人にきび」。食生活の乱れや睡眠不足、飲酒、喫煙、ストレスなど様々な要因が重なって症状としてあらわれます。そんなにきびの種類は状態によって様々。悪化したりにきび痕になる前に、早めの対処を心掛けましょう。
・白にきび
にきびの初期段階です。皮脂が毛穴につまり、皮膚の表面が白い点に見えます。
・黒にきび
白にきびが少し進行し毛穴が開いた状態です。メラニン色素や空気にさらされ酸化した皮脂によって黒く見えます。
・赤にきび
黒にきびがさらに悪化し、炎症を起こして赤く腫れ上がった状態です。内部では、増殖したアクネ菌が活発になっています。
・黄にきび
赤にきびがさらに悪化し、炎症が激しくなった状態です。毛穴の出口付近に黄色い膿(うみ)が見えるため、皮膚の表面も黄色く見えます。皮膚の内部ではアクネ菌の酵素によりにきびの炎症が周りにも広がっていきます。さらに重症化すると、にきび痕ができてしまうこともあるので注意が必要です。