隆鼻術とは隆鼻術は鼻の穴の中を切開し、シリコン製のプロテーゼと呼ばれる人工軟骨を入れることで鼻を高くする施術です。
人工物を入れることに抵抗がある場合は、ご自身の筋膜を移植する方法もあります。
鼻が低く彫りが浅いと顔が平たく見え、目と目に距離があるアンバランスな印象になりがちですが、鼻筋が通れば自然と彫りが深くなり、顔に立体感が生まれます。
鼻が高くなることで目の大きさも強調され、顔全体の印象が整って見えることから、鼻が低い方だけではなく、顔が平たい方、目が離れている方などにもおすすめです。
隆鼻術のポイント隆鼻術は「シリコンプロテーゼ」もしくは「ご自身の体組織(筋膜)」を用いる方法の2パターンに大きく分けられます。
シリコンを用いる方がミリ単位で高さ調節ができ、費用も安価です。
シリコンを用いるか、体組織を用いるかはご自身の希望や体質なども考慮して医師と相談して決めましょう。
シリコンプロテーゼの場合
デザインカウンセリングを行い、ご希望に沿った切開線をつけるためマーキングした後、麻酔をかけます。
切開麻酔が効いてきたら鼻の穴の中を数ミリ切開し、骨膜を剥離します。シリコンプロテーゼを挿入するため、空間を確保する工程となります。
手術ご希望の鼻の高さ・形に成形したプロテーゼを切開してできた空間に挿入します。プロテーゼは「I型」と「L型」の2種類ありますが、最近ではL型の使用は少なくなっています。
というのもL型は経年でプロテーゼが鼻の先端部の皮膚に当たり、プロテーゼのシルエットが浮き出てしまうリスクがあるからです。
最悪の場合、皮膚を突き破ってしまうことすらあります。
しかし、I型は鼻筋は通せても鼻先を整えることには不向きです。そのため鼻先には筋膜や耳介軟骨など自家組織を用いて鼻尖形成術も施します。
縫合鼻の穴の中を縫合すれば施術完了です。約1週間後に再びお越しいただき、抜糸を行います。
抜糸までの間にテープやギプスで固定していただく場合もあります。
筋膜移植の場合
デザインカウンセリングを行い、ご希望に沿った切開線をつけるためマーキングした後、麻酔をかけます。
切開麻酔が効いてきたら鼻の穴の中を数ミリ切開し、骨膜を剥離します。筋膜や耳介軟骨を挿入するため、空間を確保する工程となります。
手術側頭部から採取した筋膜や耳介軟骨を鼻筋に移植します。これらの組織を単独、もしくは組み合わせて使用するのが一般的です。
筋膜は耳の後ろあたりから採取するため、傷はほとんど目立ちません。
鼻筋に移植して鼻筋を通すのと同時に、鼻先にも移植して高さや形を整える鼻尖形成術も同時に行います。
シリコンと違いミリ単位の調整は困難ですが異物を用いたくない場合に最適です。また鼻の皮膚の厚み・隆鼻する部位によっては筋膜移植の方が適していることもあります。
縫合鼻の穴の中を縫合すれば施術完了です。約1週間後に再びお越しいただき、抜糸を行います。
抜糸までの間にテープやギプスで固定していただく場合もあります。
隆鼻術の効果について隆鼻術を行うことで鼻筋の通った美しい顔立ちに整えることができます。鼻を高くすることで彫りが深くなり、立体感のある顔に生まれ変わります。
また、目と目の距離が開きがちな方の場合は、鼻を高くすることで顔全体のバランスを整える効果もあります。
そのため鼻が低く顔が平たい方ほど効果を実感できる施術です。
シリコンプロテーゼを挿入する場合は高さや大きさをミリ単位で調整でき、万が一気に入らなかった場合は取り出して元に戻せます。
またシリコンは体内に吸収されないため、半永久的に美しい鼻を実現することが可能です。
筋膜など自家組織を用いる施術の場合は、感染・露出などのリスクが極めて低く自然な仕上がりになります。
どちらの場合でも鼻の穴の中を切開するため、傷跡が目立つ心配もありません。
当院の医師について
当院の手術は美容外科に精通する形成外科出身の医師が行います。
当院の美容外科手術はカウンセリングからアフターフォローまで、すべて日本形成外科学会所属の専門医もしくは出身の医師が行ないます。
形成外科専門医は長年研鑽を積み、その範囲において高度な専門医療技術を持つ医師です。その技術は美容外科手術においても、高く評価されております。
美容医療において、専門医によるカウンセリングを提供することは、患者様がより安心して治療を受けられるようにするための重要な要素であり、専門医は、その豊富な知識と経験をもとに、患者様一人ひとりのニーズに合わせた最適な治療計画を立てることができます。ぜひ、ご安心してカウンセリングにお越しください。
形成外科とは
形成外科とは、人の体表面(皮膚や見た目)に関する外科の一つです。この分野では、体にできた傷や、生まれつきの異常、体の一部が失われた状態、腫瘍(しこりやできもの)の治療、美容的な手術など、さまざまな問題を扱います。形成外科の大きな目的は、手術を通して人の見た目や機能を改善し、その人が社会で快適に生活できるようにすること、つまり生活の質を向上させることにあります。
例えば、体のどこかに傷があると、その人は見た目について気にしたり、他の人にどう思われるか心配したりすることがあります。このような見た目の問題は、人の心にも大きな影響を与えることがあります。心の問題は通常、精神科医がカウンセリングや薬で治療しますが、形成外科では、手術を通じてこのような心の悩みを解消しようとするので「精神の手術」と呼ばれる事もあります。
形成外科はそういった見た目の問題を手術で治す事で、人を幸せにするといった考えを持っている医療の分野です。
隆鼻術のリスク、副作用、合併症隆鼻術におけるシリコンプロテーゼおよび筋膜移植には、想定されるいくつかのデメリットがあります。ヴィーナスビューティークリニックでは、形成外科の医師によるカウンセリング・アフターフォローをしっかりと行っておりますので、少しでも気になることは遠慮なくご質問ください。
シリコンを用いる場合は異物感を感じることがあります。
プロテーゼの大きさや厚さが適正ではなく高過ぎると
プロテーゼが露出する可能性があります。
本人が動かしてしまったり、挿入位置が悪かったりすると
偏ってしまう可能性が考えられます。
プロテーゼは異物であるため長期使用で変形・石灰化する場合があります。
筋膜など自家組織による施術の場合はミリ単位の細かな高さ調整は難しくなります。