目次
「豊胸術を受けてみたいけど不自然にならないか心配」
「シリコンを入れるのは少し抵抗がある」
といったお悩みを持っている方には、豊胸術の中でも人気の脂肪注入豊胸術がおすすめです。身体に異物を入れることなく、自然なバストアップができます。
今回は、脂肪注入豊胸術の施術方法やメリット・デメリットについて説明します。注意点や費用についてもご紹介しますので、施術を迷われている場合はぜひ参考にしてください。
脂肪注入豊胸術とは?
脂肪注入豊胸術では、脂肪吸引と脂肪注入の2つの手術が行われます。まずご自身のお腹や太もも、二の腕などサイズダウンしたい部位を脂肪吸引します。その脂肪をバストに移植していく施術です。バストアップと部分痩せが同時に叶うため人気があります。
自身の脂肪を使用することで、見た目やさわり心地も自然に、理想的なバストに仕上がります。人工物ではないため温度感もあります。異物を体内に入れないので、拒否反応が起きることもないでしょう。
定着する脂肪は約30~40%程度です。一度定着した脂肪は、ご自身の元からある脂肪と同様に半永久的な効果が持続します。体重の増減や加齢に伴う周囲の組織の変化と同様に変化しますので自然といえます。
また、脂肪細胞を細かく分散して注入していくことで、しこりができる可能性を抑えます。脂肪注入による豊胸術では、1回あたり平均0.5~1カップほど変化があります。1度に大量注入するとしこりのリスクがあるため、よりバストアップしたい場合は手術を数回に分けることをおすすめします。
脂肪注入豊胸術のメリット・デメリット
ダイエット効果があり、脂肪注入豊胸術のメリットは大きいですが、デメリットもあります。施術を受ける前に確認しておきましょう。
メリット
脂肪注入豊胸術のメリットをご紹介します。
・気になる部位の痩身効果(部分痩せ)がある
脂肪吸引で自身の脂肪を採取するので、お腹や太ももなど気になる部位の部分痩せが可能です。脂肪細胞全体を丁寧に取り除くので、吸引して細くなった箇所はリバウンドしにくくなります。
・さわり心地や見た目が自然
シリコンなどの人工物は使用せず、自身の脂肪を使用するため安全性の高いのが特徴です。脂肪がしっかり定着すれば、本来のバストの動きと同様に柔らかく自然な状態になるので、周囲にもバレにくいでしょう。アレルギーや拒絶反応の心配も少ないです。
・交換などのメンテナンス不要
また、脂肪は定着すると自己組織となっていくため、メンテナンスが不要です。効果が半永久的というのは他の豊胸術にはないメリットといえます。シリコンバッグによる豊胸では定期的なメンテナンスが必要な上に、レントゲンや乳がん検診が受けられない場合が多いですが、脂肪注入豊胸術であれば通常通り受けられます。
・傷跡が目立ちにくい
脂肪吸引には、カニューレという専用の細い器具で直接脂肪を吸引するため、出血が少なく傷口も小さくすみます。また、脂肪注入時も注射器や専用機器で注入していくので、傷口はアンダーバストや脇の下など目立たない箇所に約1~2㎜できます。術後も小さな傷跡がありますが、徐々に目立たなくなります。傷跡が小さくてすむので、身体にとっての負担も少ないです。
デメリット
脂肪注入豊胸術はもちろん妊娠中・授乳中の施術不可となってしまいますが、その他のデメリットもしっかり理解しておきましょう。
・脂肪吸引が必須でダウンタイムが長い
脂肪注入豊胸術を受けるには、脂肪吸引が必須です。もともとの脂肪の隙間を埋めるために圧迫固定で約1週間かかります。手術後のダウンタイムが長くなり、日常生活や仕事復帰には約5日~1週間かかる可能性があります。
・痩せている人には向いていない
脂肪量の多いお腹や太ももから脂肪を採取することが多いため、痩せている人には脂肪の確保が難しく、施術が受けられない場合があります。脂肪を抽出できても皮膚に凹凸ができやすいことや、脂肪量が少ないためバストアップ効果が十分に得られなないといったこともあるでしょう。
一般的にいう痩せ型(BMI18.5以下)であっても、脂肪注入豊胸術を受けられる可能性はあるので、ぜひ一度医師に相談してみてください。
・脂肪の定着率に個人差がある
個人差もありますが、注入した脂肪がすべて定着するとは限りません。注入する脂肪量が多かったとしても、約半分ほどしか定着しないこともあります。
・一度に注入できる脂肪の量に限度がある・費用が高い
一度に大量の脂肪を注入すると、定着しない脂肪がしこりになってしまう可能性があるため、脂肪の注入量は制限されています。安全に注入するためには、細い針で少しずつ注入する必要があります。
もともとバストが小さい場合は、皮膚が伸縮しづらいので、脂肪を注入できるスペースが少ないです。一度の注入から期間を空けて数回かけて脂肪吸引・注入が必要となります。脂肪注入豊胸術は脂肪吸引と脂肪注入といった2段階の工程があるため、他の施術と比べてもともと高額ですが、さらに時間と費用がかかることもあります。
脂肪注入豊胸術のリスク、副作用
脂肪注入豊胸術は、脂肪吸引と脂肪注入を行うため、個人差はありますが次のようなリスクや副作用があります。症状が気になる場合は早めにクリニックを受診してください。
痛み・腫れ・むくみ・内出血ができる
症状は個人差や担当医師の技術力などでも左右されますが、術後2週間ほどは、吸引部位とバスト全体に痛み・腫れ・むくみ・内出血などの副作用が現れます。脂肪吸引部位、バスト部分には軽い痛み、脂肪吸引部位にも手術後1~3日程度は筋肉痛のような痛みや腫れがあります。
脂肪吸引と脂肪注入に共通の副作用として、痛みは1~3日、内出血は1日~1週間、腫れ・むくみは3日目~1週間ですが、それぞれ約1~2週間で徐々に落ち着いていきます。
脂肪吸引を行った部位が一時的に固くなる、または凹凸ができることがある
脂肪吸引だけの副作用としては、拘縮(こうしゅく)というものがあります。脂肪吸引の後、脂肪がなくなった組織部分が回復する際に現れる症状で、皮膚表面に凹凸ができ、かゆみを感じることもあります。術後の痛みや内出血が引いた後2週間~3カ月程度で次第に消えるでしょう。
また脂肪吸引で脂肪をとり過ぎたり、取りムラがあったり、技術不足による失敗の場合も吸引部に凹凸ができます。半年以上改善できないようであれば再度脂肪吸引や脂肪注入の再施術を受ける必要もでてきます。
感染のリスクがある
細菌による感染もあります。主な原因は傷口から雑菌が入る、脂肪を加工中に空気中の菌やホコリが付着し、バストに菌が入るなどです。
脂肪が空気に触れると菌が脂肪に付着して、アレルギーや拒否反応が出る原因になります。悪化すると、感染症になり、高熱・痛み・皮膚の赤みなどの症状が現れ、抗生物質を服用しなくてはなりません。
しこりや異常石灰化の可能性がある
脂肪注入は、しこりができるリスクがあります。脂肪の中にあった不純物により酸素や栄養素を届けられないことや、一度に多くの脂肪の注入などが主な原因で、しこりが発生するのです。
注入した脂肪の一部が血管とうまく結合できず壊死した場合でも、大部分は身体に吸収されます。しかし、身体が異物として認識したものは皮膜で覆い、しこりになります。
すぐに除去手術を行わず、しこりを放置してしまうと、より大きなしこりになってしまうこともあります。さらに、しこりが炎症を起こすと血液中のカルシウムが少しずつ体内に沈着し、塊となって体内で石灰化する可能性もあるでしょう。
仕上がりに左右差ができる
しこりの大きさや石灰化でバストの見た目に影響が出てしまうことがあります。また、注入した脂肪の量が多い場合や脂肪の定着率の差によって、見た目に左右差や違和感ができることがあります。少し期間を空けて脂肪注入の再手術を受けると修正可能です。
脂肪注入豊胸術のダウンタイムの注意点
脂肪注入豊胸術にはダウンタイムがあり、手術後約2週間~4週間あります。その期間中は基本的に刺激を与えないことが重要です。次のようなことにも注意しましょう。
手術部位を保護し安静にする
脂肪吸引の部位、脂肪注入したバストは麻酔が切れると痛みを感じます。また、手術で身体に負担がかかっているので、手術部位を保護して安静に過ごしましょう。手術翌日も予定を入れずゆっくり過ごすことをおすすめします。
座ったり横になったりして体勢を変える際に痛みを感じるようであれば、タオルやクッションなどで保護してみてください。寝る時はなるべく仰向けで、バストを圧迫しないように気を付けましょう。
圧迫固定を正しく装着する
手術後約1週間、内出血や腫れ、むくみなどの症状を早く落ち着かせるために圧迫固定をします。圧迫固定とは、タイツやガードルなどで身体を圧迫・固定する衣類を着用することです。動きにくさや蒸れが気になるかもしれませんが、その後の仕上がりにも影響するので、医師に指定された期間中は正しく装着しましょう。
入浴を控える
圧迫固定をしている期間中、手術後約1週間は入浴不可です。手術後約3日間は炎症が起きているので、温めてしまうと血行が促進され悪化してしまいます。シャワーや洗顔は可能ですが、術後は医師の指示に従いましょう。
傷口から細菌が入って感染症を起こす可能性がるので、手術当日は圧迫固定の部分に水をつけないようにしましょう。もし、赤い腫れや白い膿などの症状がある場合は、早めにクリニックを受診しましょう。
激しい運動を控える
汗をかくほどの激しい運動は、痛みや腫れを促進する可能性があるので、手術後約1週間は避けましょう。徐々に症状が落ち着いてきたら、約1週間~10日後に軽い運動を始め、徐々に運動の強度を上げると良いです。
飲酒を控える
クリニックによって期間はさまざまですが、約1~2週間は飲酒を控えた方が良いでしょう。アルコールを大量摂取すると血行促進されるため炎症が悪化する可能性があります。
脂肪注入豊胸術がおすすめの人
脂肪注入豊胸術には、さまざまなメリット・デメリットやリスク・副作用がありますが、次のような人におすすめです。
・より自然にバストアップしたい
・気になる部位の脂肪を減らしてバストアップしたい
・切開しないでバストアップしたい
・異物を入れたくない(シリコンなどの人工物を入れたくない)
・バレたくない
・バストの左右の大きさを整えたい
・授乳後のサイズダウンに悩んでいる
・メンテナンス不要の豊胸施術を受けたい
脂肪注入は、自身の脂肪を使用してバストアップする方法なので、人工的な異物を入れる豊胸術と比較すると、見た目もさわり心地もより自然なバストアップが可能です。
脂肪を少しずつ注入して微調整もできるためバストの左右の大きさを整えたい場合、自然にひとまわり(0.5~1カップほど)バストアップしたいという場合にもおすすめです。
シリコンなども技術が進歩し、自然な見た目や安全性、優れた耐久性が追求されています。それでも抵抗がある場合には、脂肪注入豊胸術を検討するとよいでしょう。
脂肪注入豊胸術の費用について
脂肪注入豊胸術は大きくわけて「コンデンスリッチ」「ピュアグラフト」「セリューション」3種類あり、それぞれの費用についてご紹介します。
コンデンスリッチ
コンデンスリッチの費用は約90~140万円です。
採取した脂肪を外気に触れさせない清潔な状態で、遠心分離にかけて加工し、不純物を取り除いて良質な脂肪を注入する方法です。脂肪を外気に触れさせないため、感染症のリスクが低くなります。
特殊な加重遠心分離法により脂肪中の成分を濃縮し、死活細胞や老細胞、細胞破片などの不純物を取り除きます。より健康で新鮮な脂肪を注入できるので、しこりや細胞壊死や石灰化のリスクも最小限に抑えられるでしょう。また、脂肪を圧縮させるので、痩せている人にも効果が期待できます。
ピュアグラフト
ピュアグラフトの費用は約40~60万円です。コンデンスリッチと同様に日本でもかなり人気があり、厚生労働省に承認されています。脂肪の定着率が良く、価格を抑えたい場合におすすめです。
ピュアグラフトシステムで採取した脂肪を透析します。閉鎖されたパック内で安全性の高い特殊な2層のフィルタを通して不純物を除外し、健常な脂肪細胞や成長因子を含む純度の高い良質な脂肪にします。健康な脂肪細胞に負担をかけず、不要な赤血球や白血球などその他不純物を除きます。
ピュアグラフトでは脂肪をフィルタにかけて不純物を取り除くので、しこりのリスクを下げ、脂肪の定着率を上げることが可能です。
セリューション
セリューションの費用は約150~200万円です。最新の医療機器を使用するため、脂肪の定着率が高いです。他の方法に比べると値段が高く、施術が受けられる病院が限られています。
脂肪由来の幹細胞を使用した唯一の幹細胞豊胸術です。脂肪から幹細胞を抽出した後、活性度を高めてから自身の脂肪に加えて注入します。幹細胞は、脂肪に含まれたままの状態では含まれる量も少量で、脂肪とくっついたままの状態では働きも悪いためです。
幹細胞には組織を再生する力があり、新しい血管の形成を促すことができます。採取する脂肪量は多くなりますが、コンデンスリッチバスト法よりもさらに注入後の定着率が期待できるでしょう。
まとめ
今回は、脂肪注入豊胸術についての説明や、脂肪注入豊胸術のメリット・デメリット、注意点や費用についてご紹介しました。脂肪の定着率や医師の技術によって効果が左右されます。施術に関しては経験豊富な医師を選ぶことが必要です。
VENUS BEAUTY CLINICでは、患者様に寄り添った施術を心がけ、少しでも快適に施術が受けていただけるように取り組んでおります。衛生管理を徹底し、医師の指導のもと看護師が施術を行います。初めてで、どういった施術を選ぶべきかわからない場合も、医師・看護師ともに経験豊富な当院にご相談ください。
当院の脂肪注入豊胸術では、安全性と効果を重視した最新の技術を提供可能です。バランスを確認しながら脂肪を注入していきますので、美しく自然なバストラインを実現します。形成外科医のカウンセリングやアフタフォローも行いますので、気になることは遠慮なくご質問ください。
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