目次
「シミ」や「そばかす」は、肌に関するお悩みの中でも特に多くの方が気になっているものの1つではないでしょうか。
シミやそばかすをメイクである程度隠すことができても、やはりシミやそばかすのない肌の方が若々しく健康的に見え、隠すのではなく「薄くしたい」「消したい」と思うものです。
ひとくくりにされがちなシミとそばかすですが、この二つには違いがあるのをご存知でしょうか?シミ・そばかすができてしまう原因を知って、ぜひ予防と対策の参考にしてください。
シミとそばかすの違い
そもそも、「シミ」「そばかす」とは何でしょうか?
シミもそばかすも、その正体は肌の中に蓄積されたメラニン色素です。メラニン色素は、肌の明るさ(色の濃さ)を左右する色素で、量が多いほど肌の色は濃くなります。日焼けをすると肌が黒くなるのも、メラニン色素が増えるからです。
メラニン色素は、茶色っぽい色をしているので、肌に蓄積されると周りの肌の色より濃くなって茶色っぽい斑点のように見え、それがシミやそばかすと呼ばれているのです。
シミもそばかすも、メラニン色素が蓄積されることで発生するので、広い意味ではそばかすもシミの一種と考えられています。
このように、共通点もあるシミ・そばかすですが、いくつかの違いがみとめられます。
①できる原因
シミができる主な原因は紫外線です。紫外線を浴びた刺激によってメラニン色素が過剰に生成され蓄積されたものがシミになります。
一方そばかすは、遺伝によって体質的にできやすいことが大きな要因といわれています。
②発生する時期
シミは40代前後から発生しやすくなり、加齢とともに濃くなり、数も増える傾向にあります。
そばかすは、遺伝的な要因でできるので、早ければ3歳~6歳ごろの幼少期から見られることがあり、思春期に一番目立ちます。人によっては年齢とともに薄くなって、消失してしまうこともあります。
③大きさ
そばかすは2mm~3mm程度のごく小さい斑点が多いのに対し、シミは5mm程度か、もっと大きいものも見られます。
シミができる理由
シミにはいくつかの分類があり、どれも主な原因はメラニン色素の増加によるものです。シミの発生原因は大きく分けて4つあります。
①紫外線
紫外線を浴びると、肌を守ろうとしてメラニン色素が生成されます。
メラニン色素はシミの正体で、周りの肌色よりも茶色っぽく見える色素です。紫外線ダメージから肌を守るために真皮(肌の深層部分)のメラノサイトで生成されます。通常、メラニンは肌のターンオーバーによって自然と表皮まで押し出されていき、やがて角質と一緒に剥がれ落ちます。
しかし、大量の紫外線を浴びてメラノサイトが暴走したり、肌のターンオーバー機能が正常でなかったりすると、肌の中にいつまでも残って蓄積されシミとなってしまうのです。
②肌への過剰な刺激
メラノサイトは紫外線を浴びる以外にも、肌に強い刺激を受けるとメラニンの生成を行います。ゴシゴシと強い力をかけて洗顔をすることも、肌に過度な刺激となりメラニンが生成されやすくなりますのでやさしく洗顔するようにしましょう。
洗顔のほか、メイクの時に指で何度も強くこすったり、ひっかいてしまったりすることも強い刺激となってしまいます。日常生活の中で無意識に行っていることが刺激になっていることもあるので、肌を触るクセがある人は、一度見直してみましょう。
③女性ホルモン
女性の場合は、妊娠や出産など女性ホルモンのバランスが崩れやすい時期に、シミが発生しやすいといわれています。ホルモンバランスの乱れによって、メラニン色素の生成が過剰になる事が原因と考えられます。
④活性酸素
活性酸素もシミの原因の1つといわれています。活性酸素とは、体内に取り込んだ酸素がほかの物質と反応しやすい状態になるもので、メラノサイトを刺激してメラニンを過剰に生成させることがわかっています。活性酸素自体の発生原因は、紫外線やストレス、たばこなどといわれていて、シミの発生以外にも人体に悪影響があるため、活性酸素の抑制が重要視されています。
このように、シミは様々な原因によって発症し、いくつもの原因が重なって発症する場合がほとんどです。一概に原因を特定しにくく見分けにくいことが多いのですが、原因や発症した場所の特徴などから、いくつかの種類に分類されます。
①老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)
直径数ミリ~数センチくらいの円形のシミが頬骨の上や、手の甲、腕などに見られます。40代以降に現れることが多く、男女ともに現れるシミです。
肌に紫外線が蓄積されることでできやすくなるので、長年紫外線を浴び続けてきた人ほど発生しやすく、年齢とともに濃くなる傾向があります。
②肝斑(かんぱん)
おでこや頬などに、輪郭がぼやっとしたシミが左右対称に現れ、広範囲にみられるのが特徴です。30代後半~40代の女性に多く見られ、女性ホルモンの影響を受けているといわれています。
③炎症性色素沈着
やけどやニキビ、虫刺され、摩擦など、皮膚に炎症が起きた後に色素沈着してできるシミです。炎症が起きたからと言って必ずしもシミになるわけではなく、メラニンが過剰に生成されると炎症後に色素沈着が起こります。このシミは、肌のターンオーバーによって薄くなっていく傾向があります。
シミは顔を中心に、首や腕、背中などの皮膚表面に表れます。一か所にいくつかの種類のシミが現れることもあり、明確に分けることは難しいとされています。
そばかすができる理由
そばかすもシミの一種と考えますが、発生する時期や場所に特徴があります。
そばかすは、正式名称を「雀卵斑(じゃくらんはん)」といい、頬から頬へ鼻をまたぐように左右対称に現れるのが特徴です。斑点は5mm以下の小さいもので、ほぼ同じ大きさの斑点が多数現れます。
そばかすの原因は、遺伝によるものが多いとされ、幼少期から現れることもあります。思春期に一番目立ちますが、年齢を重ねるとなくなってしまうこともあります。しかし、紫外線を浴びることによって濃くなる傾向があり、紫外線の影響も全くないとは言えないでしょう。
シミの改善方法
メラニンは、紫外線から肌を守ってくれる大切な物質です。役目を終えたメラニンは、肌のターンオーバーによって排出される仕組みになっていますが、加齢や睡眠不足、喫煙などの生活習慣の乱れでターンオーバーが正常に機能しなくなり、肌に蓄積されていきます。
できてしまったシミを完全に取り除くのは簡単ではないので、まずはメラニンの過剰な生成を抑えるような予防が大切です。
シミ対策として、有効な方法を確認してシミの発生を抑えましょう。
1 紫外線対策
シミができるのを予防する一番の方法は、紫外線対策です。日焼け止めや日傘で紫外線が肌にあたるのをブロックしましょう。外出時だけではなく、洗濯物を干すために外に出るときや、室内でも日光が入る場所にいる場合は対策をしておくと安心です。紫外線は、夏の強い日差しだけでなく冬場も降り注いでいるので、1年中対策することをおすすめします。
2 お肌のケアをやさしく
洗顔やクレンジングの際に、汚れを落とそうとゴシゴシ洗ってしまうと、肌への強い刺激になりメラニンが過剰に生成されてシミの原因になります。肌表面の汚れを落とすのに強い力は必要ありません。やさしく丁寧に洗いましょう。
3 生活習慣の改善
シミができてしまう原因の1つは、肌のターンオーバーが正常に機能していないことです。肌のターンオーバーは、喫煙や睡眠不足など生活習慣によってよくなったり悪くなったりします。肌への影響はシミだけではなく、ニキビなどほかの肌トラブルの原因にもなるので健康的な生活習慣を心がけましょう。
普段の生活の中に、シミ対策はたくさんあります。シミができてしまう前に、ぜひ予防を行ってくださいね。
そばかすの改善方法
そばかすは、遺伝性のものなので、発生を抑えることは難しいかもしれません。しかし、シミと同じく紫外線によって悪化するので、紫外線対策は万全に行っておく必要があります。
また、幼少期から思春期にかけて目立ちやすいそばかすですが、年齢を重ねると気にならない程度に薄くなったり、消えてしまったりする人もいます。そばかすができてしまっても、悪化しないように紫外線対策をし、肌のターンオーバーを正常に保つことを心がけましょう。
まとめ
シミもそばかすも、一旦発生してしまうとセルフケアで完全に取り除くことは困難です。また、間違った方法でケアしてしまうとさらに悪化させてしまうこともあるので、原因や症状にあった適切なケアが必要です。
VENUSBEUTYCLINICでは、最新の美容医療技術を用いて患者様お一人お一人に合ったシミ・そばかす治療を行っております。無理のない、安全な方法で施術を行っておりますので、どうぞご安心ください。
また、丁寧な診察とカウンセリングから始め、治療に対するご不安や疑問を解消することに力を入れております。施術に関する疑問点や不安なことがございましたら、なんでも遠慮なくご相談ください。
当クリニックは完全予約制となっておりますので、事前にご予約の上ご来院をお願いしております。ご予約フォームまたはお電話からご予約の上、ご来院ください。
シミやそばかすでお悩みの方は、ぜひ一度VENUSBEUTYCLINICへご相談ください。