最近では、年齢や性別問わず多くの方がメイクをするようになりました。特に、目元のメイクに時間をかける方は多いでしょう。人の印象は目元で決まるとも言われていて、中でも眉毛は、お顔の印象の8割を決めるほど大切なパーツです。
今回は、美しい眉毛を手に入れることができる眉毛アートメイクについて紹介します。
眉毛は、細かい変化によってイメージが変わってしまうほど繊細です。眉毛のデザインに時間を要してメイク時間が大幅に増加してしまう方や、毎日同じ仕上がりにならず悩んでいる方もいるでしょう。そんな方におすすめなのが眉毛アートメイクです。
しかし、アートメイクを刺青と同じように思っており、不必要に敬遠されている方もいるのではないでしょうか。間違った知識や先入観を持った上での治療にはリスクがあります。当記事によって正しい知識をお伝えできれば幸いです。
アートメイクとは
アートメイクというと、「眉毛にする刺青」というようなイメージを持っている方も多いと思いますが、実は大きな違いがあります。
アートメイクは、「メディカルタトゥー」や「パーマメントメイク」とも呼ばれており、洗っても落ちないメイクのことを指します。刺青と同様に、皮膚にインクを入れることで色を付けていきますが、刺青よりも皮膚の浅い層にインクを入れるので、肌のターンオーバーによって、徐々に色は目立たなくなります。
クリニックで行うアートメイクの方法には2種類あります。手彫りで1本1本線を引いて色を付けていく方法と、機械を使って決められた範囲を塗りつぶして色を入れていく方法です。どちらの方法でも、眉毛・唇・アイライン・髪の生え際など、お顔の色々な箇所に施術できます。
また、一度アートメイクを行えば、約1~3年ほど状態をキープできるので、その間はメイク直しの必要がほとんどありません。
眉毛アートメイクには複数のメリットがあり、お風呂上りでも素顔に自信が持て、日々のメイク時間を短縮することが可能です。
メリットが豊富にある眉毛アートメイクは人気の高い施術ですが、一度色を入れてしまうと、簡単には除去できないというデメリットもあります。もし施術をお考えの場合は、流行などにとらわれないことが重要です。長期的に愛せるデザインの選択を心がけましょう。
アートメイク|始める前に経過を把握しよう
眉毛アートメイクは、皮膚に針を刺しながらインクを入れて色を付ける施術です。そのため、副作用やダウンタイムが生じます。
アートメイクによる主な副作用は以下の通りです。
- ・痛み
- ・かゆみ
- ・赤み
- ・腫れ
- ・薬剤へのアレルギー反応
施術直後は針を使って色を入れている影響で、肌表面に傷がついています。そのため、赤みや腫れなどの副作用を強く感じることもあるでしょう。中には施術箇所にヒリヒリ感が出る方もいます。
さらに、施術直後は色が一番濃く見える時期です。色の濃さが気になることもあると思いますが、徐々に落ち着いてくるのでご安心ください。
日が経つにつれて傷がかさぶたとなっていきますが、人によってはかゆみを感じることがあるでしょう。個人差があり、かゆみがしばらく続く方もいます。もしかゆみがあっても、刺激を与えると逆効果になるので、掻いたりこすったりしないように注意してください。
施術から約1週間経つと、かゆみも徐々に収まります。色味がなじんできて、ナチュラルな濃さになっていくでしょう。
施術から1カ月ほど経てば、眉毛アートメイクの完成です。それまでは、色味の濃さが不安定なこともあります。施術の効果が落ち着くまでには1カ月~1カ月半程度かかるので、長い目で様子を見てください。
事前に施術箇所の経過や副作用を知っていることで、施術後の生活をイメージすることができます。特に施術から1週間程度はメイクが出来なくなってしまうので、スケジュールの調整が必要です。傷の回復を一番に考えることでよりきれいに仕上がりますので、施術後の1週間程度はお肌を休めるようにしましょう。
※次の項目から、眉毛アートメイク施術直後~1週間後までの詳しい経過をお伝えしていきます。
アートメイク|1日目〜3日目
眉毛アートメイクは、施術直後から徐々に濃く感じると言われていますので、数日間は濃さが気になるかもしれません。しかし個人差がありますので、さほど濃さが気にならない方もいるでしょう。あまり濃くならない場合でも、施術が失敗しているわけではありませんのでご安心ください。
針を使ってインクを入れる施術を行っているため、施術直後は赤み・腫れ・痛みが生じる方がいます。これらは、時間の経過とともに改善していきますので、大きな心配はいりません。もし、赤みや腫れ等の副作用が気になる場合は、患部を冷やすのがおすすめです。
また、あまり見た目には目立ちませんが、インクを入れた個所は傷がついています。触ってしまうと痛みが出る可能性もあるので、むやみに触らないでください。
施術後は乾燥しやすくなっているので保湿も重要です。ワセリンなどでしっかり保湿を行い、刺激を与えずに過ごしましょう。
アートメイク|4日目〜7日目
施術から3~4日経過すると、傷口がかさぶたになってきます。見た目にはあまり目立つものではありませんが、傷がかさぶたに変化することで、人によってはかゆみが生じることもあるでしょう。もしかゆみが強く出てしまった場合は、冷やしたり保湿したりして様子をみてください。掻きむしったりしないように注意しましょう。
この時点で、まだ赤みが残っていることもありますが、徐々に消失しますので心配はいりません。
アートメイク|7日目〜
施術から約1週間経つと効果が落ち着いてきます。赤みや腫れも気にならない程度でしょう。施術箇所の乾燥によってかゆみがまだ残っていることもありますが、次第に引いてくるのでご安心ください。
さらに日が経って施術から約1か月経過すると、アートメイクの効果が完全に落ち着いた状態となります。これが眉毛アートメイクの完成形です。
しかし、アートメイクは1度の施術でうまく発色しないこともあるので、もし効果が薄いと感じたら2回目の施術を検討するとよいでしょう。その場合は、最初の施術から1カ月半ほど経って、アートメイクが完全に完成した状態で行います。それまでは、肌のターンオーバーによって色の濃さが変化することがありますので、焦らずに経過観察することが重要です。
今回紹介したダウンタイムの経過は一例です。術後の経過は個人差が大きいため、中には全く副作用が出ない方もいますし、かなり強く出る方もいます。ダウンタイムに差が出てしまうのは、肌質やターンオーバーの周期の他、施術箇所や施術者の技術力の違いも大きな要因です。
結婚式などの大切な予定がある場合は、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
ダウンタイムを少しでも短くするには、以下のようなケアが有効です。
- ・患部を清潔にする
- ・保湿
- ・刺激を与えない(触らない・掻かないなど)
- ・紫外線を避ける
- ・代謝を上げ過ぎない(激しい運動・長時間の入浴・ピーリングなど)
- ・患部を冷やす
正しいケアを行うことで、ダウンタイムの長期化を防げます。傷口を触らずに清潔な状態に保っておくことはもちろんのこと、注入したインクの変色や退色を防ぐためにも、紫外線対策はしっかり行いましょう。
また、ターンオーバーが早まるとインクが定着しないので注意してください。特に、代謝を上げるような行為は控えましょう。
施術で注入したインクが完全になじむまでには時間がかかるので、ダウンタイム中は色落ちしやすい状態です。過度な色落ちや変色を防ぐためには施術後のケアが大切。綺麗な仕上がりのためにも、正しいケアを心がけましょう。
まとめ
今回は、眉毛に施すアートメイクについて紹介いたしました。いかがでしたか。
日々、多忙な生活を送られている方を中心に、メイク時間の短縮や素顔を整えることが可能なアートメイクは、とても人気が高い施術です。そのため、正しい知識を持たないまま、施術を急がれる方もいます。
どんな治療法でも必ずメリット・デメリットが存在しますので、施術前のリサーチはとても重要です。もし治療を悩まれている場合は、事前にカウンセリングを受けてください。ご自身のお悩みを解消できる治療法なのかどうか、専門家に相談のうえ検討するとよいでしょう。
当クリニックでは、LINE・インターネット・お電話など、複数の方法でお問い合わせいただくことが可能です。事前のカウンセリングに力を入れており、施術は専門資格を持った医療従事者が行います。施術の際は、麻酔クリームで痛みを軽減しながら進めますので、初めての方もご安心ください。
数ある施術の中でもアートメイクは、担当者によって仕上がりの差が大きい施術の1つです。当クリニックには経験豊富なアーティストが多数在籍しているほか、ご希望のアーティストをご指名いただけるシステムも導入しています。
さらに、イメージと異なる場合のリメイクや他院で行ったアートメイクの除去なども可能です。お気軽にお問い合わせくださいませ。
当院は多くの施術経験があるからこそ、責任をもって治療を施します。アートメイク以外の施術をご提案することもできますので、今よりも美しくなりたいとお考えの方はぜひ、ご相談ください。最適な治療方法をご案内いたします。1人でも多くの方のご来院を、心よりお待ちしております。