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キュートで可愛らしい印象の丸顔は、女性らしくて魅力的です。
一方で一般的な美しい顔の輪郭とは異なるため、丸顔の人は顔の形やバランスに悩み、「顔が大きく見える…」「フェイスラインがすっきりしない…」などとコンプレックスを感じている人も多いかもしれません。
今回は、丸顔の原因や、顔痩せに効果的な方法を詳しく解説します。丸顔のために悩んでいる人は、ご自身に合った方法を見つけて参考にしてみてください。
顔が丸いといわれる人には、次のような特徴があります。
なんだか年齢顔の縦幅と横幅がほぼ等しい
なんだか年齢全体的に丸みを帯びている
なんだか年齢骨ばった部分が目立たない
髪の生え際から顎先までを垂直に結んだ「縦の長さ」と、両側の頬骨の盛り上がった部分を平行に結んだ「横の長さ」が1:1で、縦幅と横幅がほとんど同じである場合、顔が丸いといえます。
一般的に理想とされる卵型の人と比べて、丸顔の人は横幅が少し長いです。
また、フェイスラインが曲線的で、骨ばった部分が少ないのも特徴です。頬にふっくらとボリュームがあり、全体的に丸みを帯びています。顎がない、もしくは顎が短いという人もいるでしょう。
顔が丸いのは生まれつきの場合がありますが、他にもさまざまな原因があります。もともと丸顔の方が、次のような原因でさらに丸顔に見えてしまう可能性もあるかもしれません。
顔が丸く見えてしまう原因の多くがむくみです。普段よりも腫れているような、もしくは太ったような印象を与えてしまいます。
運動不足・睡眠不足によってリンパや血液の流れが悪くなると、体内に老廃物が溜まります。身体で起こるむくみと同様に、顔にもむくみは起こります。顔の筋肉の運動量が少なく、首筋・鎖骨・わきの下のリンパが滞ってしまうことで、顔がむくんで丸く見えるでしょう。
他にも水分やアルコール、塩分を過剰摂取した翌朝に、顔がむくんでフェイスラインに影響を及ぼすため輪郭が丸く見えてしまいます。
脂肪で丸顔に見えている場合、基礎代謝の低さによって、さらに丸顔になってしまうこともあります。
基礎代謝が高ければ、摂取エネルギーも消化されやすいため、軽い運動や食事制限でも痩せやすい状態です。しかし、基礎代謝が低い場合、摂取エネルギーを溜めてしまいます。顔についた脂肪が落ちないため、顔が丸く見えてしまうでしょう。
顔には、目・口・鼻などを動かす30種類以上の筋肉があり、表情筋と呼ばれます。しかし、身体の筋肉と同様に、表情筋を使わずにいると衰えてしまいます。表情筋の上にある脂肪や皮膚を支えられなくなり、たるんで下ぶくれのように見えるのです。
顔のたるみやほうれい線ができ、実際の年齢よりも老けて見えてしまう場合は、顔の筋肉の衰えが丸顔の原因になっている可能性があります。
脂肪はやわらかくボリュームがあるように見えるため、脂肪の多い顔は丸く見えます。
身体全体に脂肪が多い人は、顔にも脂肪がつきやすいです。高カロリーの食べ物は脂肪を蓄積してしまうため、食事内容の見直しや就寝前に飲食を控えるなど意識する必要があります。
他にも、基礎代謝が低くなると、顔の脂肪がつきやすいです。人体には、手や足といった末端部分の脂肪を優先して燃焼させるしくみがあるため、代謝が悪いと日常生活での消費カロリーが減ります。その結果、顔の脂肪が燃焼しにくくなり顔が丸くなるのです。
もともとの骨格のせいで、顔が丸く見える場合もあります。他のパーツと比べて、顎や頬骨などの骨格の大きさや形が影響するため、それぞれを説明します。
顎の大きさや形
顎が小さい場合、顔の横幅に対して縦幅が短くなります。正面からの顔のバランスの黄金比が崩れて、顔が丸く見えます。
「下顎骨(かがくこつ)」という顎の骨格自体が小さい場合だけではありません。顎の骨が後ろへ下がっている場合にも、正面から見て顎が小さく見えることもあるでしょう。
また、顎の大きさや形は歯並びや嚙み合わせなども影響し、フェイスラインのゆがみや下ぶくれにつながるものです。親知らずの抜歯でフェイスラインがスッキリしたという人もいます。
頬骨が出ている
頬骨が出ていると、顔が丸く見えやすくなります。骨格や脂肪だけでなく、食いしばり・歯ぎしり・頬杖をつくなどの日常生活の癖も頬骨が出る原因です。
頬骨は、「頬骨弓部(きょうこつきゅうぶ)」と「頬骨体部(きょうこつたいぶ)」にわけられます。
頬骨弓部に厚みがあるか、頬骨体部の上の脂肪に厚みがあると、頬が前方に出て見えます。また正面から見て、頬骨がこめかみより横に出ている場合は、頬骨弓部が横方向に張り出している状態です。
生まれつきの丸顔は可愛らしくて魅力的なものですが、丸顔で悩み続けることに問題がある場合があります。詳しく説明していきます。
丸顔から受ける印象として、身体全体も丸いイメージを持たれてしまいがちです。洋服で隠れていることが多い身体よりも、顔は他人に見えている部分が多いため、実際は太っていなくても、太っているように見える可能性があります。
特に、昨今ではオンライン化が進み、オンライン会議を行う場合は、上半身のみ映し出されることが多いです。丸顔のせいで、画面上では太ったように見えてしまうことにストレスを感じている人も多いかもしれません。
丸顔はキュートで可愛らしく、やわらかいイメージがあります。そのため、大人っぽさよりは、幼い印象を与えてしまうことが多いです。
仕事場面でも、実年齢よりも若く見えるせいで、頼りない印象を与えてしまう可能性があります。責任のある重要な業務を任されにくいことや、大切な情報を扱う際に信用されにくいこともあるかもしれません。
派手なメイクやクールな髪型、エレガントな服装など、丸顔の人には似合いにくいものがあります。
丸顔の印象と実際の年齢やスタイルにギャップがあるため、違和感なく仕上げるには、ナチュラルメイクや、可愛らしさやカジュアルな雰囲気の洋服などオシャレの範囲が限定されてしまうこともあるでしょう。
幼い印象に合ったオシャレがご自身の好みと合うようなら問題ないでしょう。しかし、ご自身のなりたいイメージと実際の印象がかけ離れている場合、自分らしさが表現しにくくストレスを感じる人もいるかもしれません。
では、顔痩せして丸顔を解消することで、得られるメリットはどのようなものがあるでしょうか。順に見ていきましょう。
最も影響があるのは、全体のバランスがよくなり、スタイルが良く見えることです。
丸顔のせいで、身体全体が太っている印象をもたれやすいですが、顔がスッキリするだけでスタイルまで良くなったように見えます。今まで諦めていたファッションも楽しめるようになるでしょう。
顔周りに余白があると、比較によって顔のパーツは小さく見えます。しかし、顔が痩せることで、パーツひとつひとつがはっきりとします。
顔全体に対する目の大きさも変わり、目力がアップします。目の大きさで周りに与える印象や、写真うつりなども変えられるでしょう。顔が痩せると、鼻もスッキリとして口元が引き締まって見えるため、より洗練された印象を与えられます。
丸顔のせいで顔周りを隠すヘアスタイルをしていた場合も、顔痩せすればフェイスラインがスッキリとして、好きな髪型を楽しめるようになるでしょう。
髪型でフェイスラインをカバーする必要もなく、思い切ってショートヘアにも挑戦できるかもしれません。
丸顔は遺伝的なもの、生まれつきのものとして諦めている人も多いかもしれません。しかし、少し工夫すれば、丸顔に見られなくなります。ここでは、丸顔に見られないためのおすすめの髪型やメイクを紹介します。
とくに注意したいのが、前髪の作り方です。シースルーバングやセンターパート、斜め前髪など、縦のラインを強調できるものが良いです。厚めのぱっつん前髪、幅広めの前髪、短い前髪などは、丸顔の輪郭をより強調してしまうので避けましょう。
髪の長さはミディアム~セミロングがおすすめです。両サイドの髪で顔の輪郭をすべて出さずに、頬の丸みをカバーすると良いでしょう。
メイクでは、気になる部分にシェーディング(影)を入れるのがおすすめです。両サイドのフェイスラインに入れるとシャープに見えます。
また、仕上げに鼻筋にハイライトを入れて縦のラインを強調するとより立体的になるでしょう。
髪型やメイクだけ目立ってしまう場合があるので、もともとの丸顔に合わせて全体のバランスに注意することが大切です。
丸顔はマッサージや筋トレで改善できることも多いです。無理なく続けられて、顔痩せに有効なものをとり入れてみましょう。
「頬車(きょうしゃ)」という顔痩せに効くツボを刺激することで、フェイスラインのたるみや、ぜい肉の解消が期待できます。耳のつけ根とエラの中央付近に位置するツボです。
指の腹でやさしく、ゆっくり指圧します。押してゆるめるまでを5秒くらいかけて、5~10回繰り返します。
耳を指でつまんでぐるぐると回すだけの簡単なマッサージです。リンパの流れや血行を促し、継続すれば老廃物が排出されやすくなり、むくみがスッキリします。
簡単にできるので、思い出したときに耳を回してマッサージをしてみましょう。
首から肩にかけてある胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)という筋肉をほぐすことで、リンパの流れが良くなります。老廃物が流れて顔がスッキリするでしょう。力を入れすぎず、クリームやオイルを使用して、やさしく撫でるようにマッサージするようにしてください。
口を大きく動かして「あいうえお」の形をします。普段話すときの口よりも、大きめに動かすと効果的です。一緒に目を閉じたり開いたりすれば、顔全体の筋肉が鍛えられます。頬のたるみが気になる方におすすめのマッサージです。
左右の口角を交互に引き上げる筋トレで、頬の筋肉が重点的に鍛えられます。
口角が下がって老けて見られてしまうという人におすすめです。習慣にすれば自然に口角が上がり、顔の印象が明るく若々しく見えるようになるでしょう。
顔痩せには、マッサージや筋トレだけでなく、生活習慣も見直す必要があります。大切なポイントを紹介するので、ぜひ心がけてみてください。
入浴で身体があたたまると、リンパの流れが良くなり、老廃物を流しやすくなります。むくみで丸顔になっている人は、毎日しっかりお風呂に入る習慣をつけましょう。
基礎的な運動を取り入れ、継続することで、代謝が上がって痩せやすくなります。激しい運動でなくても、階段を使うことや移動手段はなるべく徒歩にすること、正しい姿勢をキープするといった日常的な運動を意識するようにしましょう。
しっかりと良質な睡眠をとることで、成長ホルモンが分泌され、基礎代謝が高くなります。トレーニングやマッサージでの疲れを回復するためにも、十分な睡眠をとるように心がけましょう。
食事に野菜を摂取することで、むくみの解消や血流の改善、消化などに役立ちます。また、塩分のとり過ぎは、むくみにつながるので、野菜を食べるときのドレッシングは塩分控えめにすると良いでしょう。アルコールもとり過ぎにならないよう注意しなくてはなりません。
マッサージや筋トレ、生活習慣の改善だけでは、すぐに丸顔が解消しない人もいるかもしれません。その場合は、美容整形を検討してみるのも良いでしょう。顔の脂肪を美容整形で取り除く方法を紹介するので、施術ごとに確認していきましょう。
丸顔を解消できる脂肪吸引では、顔の脂肪吸引や顎下の脂肪吸引があります。レーザー脂肪吸引や超音波脂肪吸引を行い、脂肪を効果的に吸引します。マイクロカニューレという細い吸引管を使用するため、傷跡が残りにくいです。
小さな傷ができるものの、術後数週間で目立たなくなります。2~3日程度は筋肉痛のような痛みがあり、内出血や腫れ、むくみも生じますが、10日程度で徐々に落ち着いてきます。
顔の脂肪吸引
顔全体の輪郭をスッキリさせ、引き締まったフェイスラインを目指せます。顔全体のバランスを確認しながら、頬やこめかみ、額などの皮下脂肪を除去することで、確実に小顔効果が得られる施術です。
顎下の脂肪吸引
二重顎の原因となる脂肪を除去し、綺麗な顎のラインを作り出す施術です。皮膚の引き締め効果もあるので、美しい顎のラインが得られます。
また、脂肪吸引と糸リフト(スレッドリフト)の施術を同時に受けることで、圧倒的な小顔効果が期待できます。
メーラーファットとは、頬骨からほうれい線にかけての脂肪の塊です。鼻の穴から極細の吸引器具を使用して脂肪を吸引します。縫合や抜糸はありません。痛みや腫れも1週間程度で落ち着きます。
前に出た頬のせいで顔が丸く太って見えている方の悩みを解消できます。加齢によるたるみやほうれい線にも効果的で、将来のたるみ予防にもなります。
バッカルファットは、頬中央の内側にある脂肪の塊です。脂肪を除去することで、丸顔や下ぶくれが気になる人も、シャープなフェイスラインを目指せます。
加齢が原因の場合、たるんだ頬や口元の脂肪を取り除くことで、小顔効果が得られます。若いうちに除去しておけば、たるみ防止にもなります。
口の中を切開して脂肪を摘出するため、傷跡は目立ちません。また、吸収される糸を使用するので抜糸は不要で、術後の腫れや内出血は1週間程度でおさまります。
皮下脂肪へ脂肪溶解注射をすることで、脂肪細胞が破壊されます。ダイエットでも落ちにくい部位の脂肪やセルライトが老廃物として体外へ排出され、部分痩せに効果的で、メスを使わず身体への負担が少ない治療です。
BNLSもカベルラインも日本の厚生労働省にあたる機関といわれる、FDA(米食品医薬品局)から認められています。
BNLS ultimate
脂肪を溶かすBNLS(ビーエヌエルエス)は、顔痩せや部分痩せに向けて開発された脂肪溶解注射です。BNLS neoから進化したBNLS ultimateはデオキシコール酸を増量し、L-カルニチン、アーティチョーク、カテキン、コエンザイムQ10なども追加されています。
頬全体や耳の下、顎下などに注入することで丸顔を解消できます。個人差はありますが、ダウンタイムも少なく、注入後約2~3日で脂肪の減少を実感できるでしょう。
カベルライン
脂肪溶解成分のデオキシコール酸が0.5%配合された高濃度の脂肪溶解注射です。BNLSの約5000倍ものデオキシコール酸が含まれています。
高い痩身効果があり、痛みや腫れなどの負担軽減ができるというのも特徴です。フェイスラインや二重顎に注入して部分痩せできます。腫れや痛みも少なく、短時間で効果を感じられ、ダウンタイムもほとんどありません。
丸顔を解消するための美容整形には、輪郭や骨格を変える施術もあります。脂肪吸引よりもさらに手軽に受けられる施術も多数あるので、確認しましょう。
メスを使わず引き締め効果が得られる施術です。気になる部位にピンポイントで超音波を照射し、皮膚の深い部分に熱エネルギーを届けます。熱エネルギーのダメージを修復するために、コラーゲンやエラスチンなどの美容成分が生成され、肌質が改善されます。
ダウンタイムや痛みも少ないため、フェイスラインや二重顎など、部分的に引き締めたい場合におすすめです。
ヒアルロン酸はもともと人間の体内に存在し、肌のハリや潤いを保ち、お肌のさまざまなトラブルに効果がある成分です。
丸顔が悩みで顎をシャープにしたい場合に、手軽にフェイスラインを整えられます。メスを使わず、ダウンタイムがほとんどなく、施術当日からメイクができます。
咬筋(こうきん)という筋肉の発達を抑制するボツリヌストキシンを注射します。筋肉量を減らすことで、筋肉を委縮させてエラを目立たなくし、小顔効果が得られます。ただし、エラの骨が張っている場合は、ボトックスの効果は期待できません。
表情や顔の動きによるシワや、汗を抑えるのにも効果的で、ダウンタイムもほとんどありません。
VBCでは、ウルトラ小顔コースという短期間で顔痩せができるオリジナルの施術もあります。カベルラインで脂肪を溶解し、ボトックスで筋肉をリラックスさせ、HIFUで肌の内側から引き締めます。ダブルの効果で小顔にしていくという小顔治療を3週間かけて行います。
小顔効果のある輪郭形成は、頬骨を削ったり、下顎を前に出したりするといった輪郭形成術があります。
頬骨を削る
頬骨の縮小術は、頬骨を削ることで、頬骨の出っぱりを解消できます。安全性が高い手術ですが、術者のセンスが問われるものです。顔の腫れ、軽度の痛みのピークは、術後1~2週間程度で、完全に落ち着くのは3カ月程度かかります。
下顎を前に出す
顎が後退している、または顎が短いといった悩みの場合は、オトガイ(顎先)形成術を行い、引っ込んだ下顎を前に出します。オトガイが長くて後退している場合は、水平骨切り術を行います。オトガイの高さを短縮しながら前に出す必要があります。
今回は、丸顔解消のためのマッサージやトレーニングなどをご紹介しました。丸顔は生まれつきだけでなく、むくみ・基礎代謝の低下・顔の筋肉の衰えなどが原因となる場合もあります。
顔痩せのマッサージやトレーニングをすれば、コンプレックスの解消につながるでしょう。スタイルが良く見え、目が大きく見える、いろいろな髪型が似合うようになるなど、メリットも大きいです。
適度な運動や十分な睡眠、湯船に浸かる、食事を野菜中心にするなど、生活習慣の見直しも心がけることをおすすめします。
紹介した顔痩せの方法を試してみても改善しない場合は、美容クリニックへの相談を検討しましょう。VBCでは、メスを使わず注射のみで、手軽に受けられる施術も豊富にご用意いております。ぜひ当院までご相談ください。
形成外科専門医 藤本裕樹
美容・形成外科医
筑波大学医学部卒業後、昭和大学形成外科に入局し、昭和大学病院、昭和大学藤が丘病院、昭和大学横浜市北部病院新久喜総合病院、太田西の内病院などで形成外科・美容外科の研鑽を積む。2019年よりVENUS BEAUTY CLINIC医師として勤務する。
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